実は約35%の会話は成立していなくって

 またお会いしましたね。町田くんです。

 

 私は常にTwitterにいるのですが、その中でよくこんな言説を耳にします。

 

 

 

 「IQが20違うと会話が成立しない」

 

 

 

 ホンマか?????????

 

 となったのでシミュレーションしてみました。

 

 

 まず知能指数(Intelligence QuotientIQ)について調べると、中央値が100、標準偏差σは15前後で定義されているそうです(Wikipediaより引用)。

 

 

 …正直この時点で答えが出ている気がしますが、このIQが正規分布に従うとすれば、85-115の間に約68%の人が収まります。つまりここに入るのがIQを指標に考えたときの「一般人」ということになります。

 

 正規分布では平均からの差が2σを越えると外れ値とすることが多いので、この場合70未満、もしくは130を越えると異常なIQを持つ人と言えそうです。実際に高IQ団体MENSAはWAISで130以上のスコアであることを入会資格としています。

 

 とすると、実はIQが20違うことはそんなに珍しくないのです。先ほどの「一般人」というくくりの中にもIQ20の差は存在する訳ですから正直大したことありません。

 

 例えばIQ110の人とIQ90の人のIQの差は20あります。正規分布によればIQ110以上の人もIQ90以下の人も全体の1/4程度です。結構いるんです。学校のクラスの中では日常茶飯事でしょうし、同じ家族の中ですら起こり得ることということになります。

 

 しかし実際にIQが20違うと会話が成立しなくなるならどれだけの会話が成立しないのか気になったので、Pythonくんに働いてもらいました。コードはこちら。

 

import numpy as np
l=[0 for b in range(0,10)]
for k in range(0,10):
    a=np.random.normal(100,15,1000)
    c=0
    for i in range(0,len(a)):
        for j in range(0,len(a)):
            if abs(a[i]-a[j])>20:
                c=c+1
    l[k]=c/(1000*999)
print(l)

 

 これでlistに何%の会話が成立しなかったのかが10回分出力されて出てきます。基本的な部分は説明を省きますがコーディングがめんどくさいのでわざとダブルカウントして会話の総数 _ {1000} C _ {999}の2倍で割っています。i=jのときは差が0なので弾かれます。

 

 これで計算するとこんな感じ。

 

[0.3532932932932933, 0.3445645645645646, 0.33783983983983984, 0.3341321321321321, 0.3344044044044044, 0.38335535535535536, 0.3371271271271271, 0.3424184184184184, 0.3347827827827828, 0.3466106106106106]

 

 ブレはありますが会話の約35%はIQが20以上離れた人同士の会話ということになります。これじゃあ会話も何も人間の意思疎通そのものが成り立っていないようなものです。

 

f:id:kun_machida:20200507103524p:plain

大誤算

 もちろん実際にはこのモデルのように全ての人が1回ずつ違う人と会話している訳ではありません。東大生のIQは平均120と言われる通り、自分の置かれた場所によって話す人のIQは変わってきます。

 

 他にも自分の近しい人とは繰り返し言葉を交わすでしょうし、違う境遇にいる人と話す機会は少なくなります。また初対面のときはあまり気持ちが分からなくても、年月を経て相手が何を伝えたいかわかるようになるということもあります。実生活において成立していない会話というのは全体の35%より少なくなりそうです。

 

 また今回のシミュレーションでは会話というもの全体を見ていますが、実際には自分という1人がする会話しか関与していません。その人自身が偏ったIQの持ち主であれば、会話が成立しないと感じる割合は多くなるかもしれません。

 

 

 

 で、「IQが20違うと会話が成立しない」という元の言説に立ち戻ってみたいのですが、そもそもなぜこのような表現が生まれたのでしょうか。

 

 世の中にはギフテッドと言われる飛び抜けて知的能力が高い人たちが存在して、時としてその人たちは差別の対象になります。多くの人々はギフテッドの考えていることを理解できないからです。ギフテッドからすると自分の言いたいことを理解してもらえないもどかしい状況になります。

 

 また知的障碍者と呼ばれる知的能力の低い人たちも存在します。これはギフテッドと逆で「一般人」は言いたいことを理解してもらえなくなります。

 

 しかし、「IQが20違うと会話が成立しない」が生まれるまでに、実際にIQの高いギフテッドとIQが普通の「一般人」、あるいは「一般人」とIQの低い知的障害者を並べて会話させたのでしょうか。答えはおそらくノーです。

 

 これは推測でしかありませんが、会話が通じなかったときにその口実としてIQを持ってきただけだと考えられます。実際にIQを調べるにはそれなりのテストをお互いに受ける必要がありますし、そもそもIQ自体受けるテストによってバラつきがありますから本当のIQを調べるのは困難です。

 

 実際には「会話が成立しないのはIQが違うせいだ」という誰かが考えたこじつけがあって、それを正当化するために「20」という数字を持ってきてできた言説に過ぎないと考えられます。

 

 「会話が成立する」というのは息が合うとか言っていることに共感できるとかいうことだと思いますが、そこにはコミュニケーション能力や過ごしてきた環境、その人の考えた方など実に様々な要因があります。この言説について言えばIQの誤用と言っていいと思います。

 

 IQは目に見えないものなので人の悪意によって意味が曲げられてしまいがちです。IQの回し者でもなんでもないのですが、正しい理解をもって人と接するようにしたいものです。

 

 まあ「私はあなたの会話を理解することができないからあなたと私は境遇や知識やその他諸々が違うんだろう。さようなら」なんて言ったら本当に会話が成立しなくなりますけど。そういう意味で言えば「IQが20違うと会話が成立しない」という言説は時に会話を成立させるために使われているのかもしれません。

 

 

 ネタで書いてたつもりがかなり踏み込んだところまで書いてしまいました。 ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

 こんな記事書いてるやつとだと会話成立しなそうですか?よく言われます。それでは。

ころなブログ

 最近暑いですね。町田くんです。

 

 

 時に皆さん。

 

 

 暇じゃないですか???

 

 

 5月中は外に遊びに行けないな〜なんて言ってたら緊急事態宣言も延長してしまってやることがない。それでも4年生になったし研究すればええやろ〜と言ってもゴールデンウィーク(神奈川県ではがまんウィークらしいですね、東京都民なので関係ないですが)でそれすらなくなったらSwitchも持ってないしマジでTwitterしかやることないですよ。

 

 ということで皆さんにオススメの暇つぶしをいくつか紹介したいと思います。

 

Cookie Clicker

 

Cookie Clicker」について....

 

 

お話しします....

 

 

みんな....

 

 

Cookie Clicker」って....

 

 

知ってるかな?

 

 

Cookie Clicker」というのはね

 

 

たとえば

 

 

大きなクッキーを....

 

 

クリックすると

 

 

「気持ちがいい」とか

 

 

あるいは....

 

 

増えていくクッキーの数を....

 

 

眺めると

 

 

「気持ちがいい」

 

 

といったことを

Cookie Clicker」というんだ。

 

 詳しくはwikiを見てください。ただ数字が増えることに意味を見出す必要があるので人を選びますが、ハマる人にはハマると思います。自分は1年9ヶ月やってます。天国アプグレ全部持ち。

 

ニコニコ動画

 

 最近はwawawaさんの動画を古いやつから見てます(2週目)。新しい動画も増えてるのでテレワークもいいかも。

 

YouTube

 

 K-shoot mania(ボルテをトレースしたやつ)のプレイ動画を見ながら手を動かしています。あとお笑い芸人のネタ見たり音楽聴いたりしています。

 

ウクレレ

 

 ここが本題なんですが、ウクレレを買いました。人生初の楽器体験。(厳密に言うと中学でバイオリンの授業を受けてたことがありましたが楽器は借りてたしノーカンで)

 

 弦が4本しかないのでギターよりは楽なはずなんですが難しいもんですね。指が慣れてないから狭くて押せないしジャラランって爪弾くだけでも痛くなります。ギター引いてる芸人のことバカにできなくなりました。波田陽区とか。

 

 1週間くらい経つのですが少しずつ指を覚えて、コードが書かれている譜面を見ながらならなんとか弾き語りっぽいものができるようになってきてます。楽しい。

 

 ウクレレを弾いてると両親から高木ブーって言われます。やかましいわ。

 

 ⑤けん玉

 

 古くからの知り合いは知ってるかもしれませんがけん玉は結構できます。ちゃんとした検定は持ってないけど検定の規則通りにやると三段くらいのはず。

 

 ウクレレは6000円くらいしますがけん玉はけん玉協会認定のやつでも1000円ちょっとで買えて一生遊べるのでコスパがいい。ちょっとした運動にもなるのでこれを機会に始めてみてもいいと思いますよ。

 

 

 だいたいこんなところでしょうか。先が見えない状況ですが自分なりに家で楽しく過ごす一助になれば嬉しいです。まあこの記事自体暇つぶしで書いてるだけなんですけどね。

 

 それでは〜

 

 (5/11追記)K.如才さんに引用されました。頑張って15個考えたそうなのでこちらもぜひ。

tactfully28.blogspot.com

T◯Cをやめた

 ◯の花も綻び過ごしやすい季節になりましたね。町田くんです。

 

 さて、今年度で所属していた◯京大学クイズサークルT◯Cをやめることにしました。新歓のときから所属していたのでなんだかんだ3年いたことになりますね。仲良くしてくださった先輩方や同期、後輩のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 いい区切りということでこれまでいたT◯Cの思い出や長所・短所について詳しく書いていきたいと思います。実体験に基づくものですので勿論偏見まみれですし中立な立場で書こうとは全く思っておりません。その辺理解した上で読んでください。

 

 また既にいくつか登場していますがこの記事では伏せ字を多用しますので読みにくいところがあると思います。理由は単純でサーチで引っかかるとめんどくさいことになりそうなファンの方がたくさんいるからです。これについては読んでいけばより分かると思います。

 

 あまりT◯Cの方々に読んでほしいと思えない文章なのでTwitterで共有したりはしていません。別のSNSで繋がっている方やこのブログを購読している稀有な方、またこのブログの記事の一覧を見てたまたま目にした方が読んでいるものと思います。そんなコアな方と自分のために今まで目にしたT◯Cの話をまとめていこうと思います。

 

 なお、この記事に出てくる人物名、団体名、地方自治体名などは全て架空のものです。またT◯C関連の方に報告されたり飽きたりしたら非公開にしようと思います。では本文です。

 

 

なぜT◯Cに入ってそしてやめたのか

 

 所属した理由についてはまあ簡単で高校で競技クイズをやっていたからです。高校は神◯川県の聖◯学院という中高一貫校なのですが、ちょうどクイズ研究会ができて本格的に動き始めたくらいでした。逆に言えば弱小で、お山の大将とまではいかなくても副将には簡単になれました(真面目に参加していた同期がもう1人しかいなかったので)。

 

 高1になってすぐ所属してピンポンブーというパーティー用のクイズのボタンを使ってクイズを出し合ったりしていたら、そのもう1人の同期と高3の先輩が高◯生クイズの神◯川県代表として出場してハワイにまで行きました。この場所である程度やっていけるという自信になったりしたのでしょう。

 

 この高◯生クイズ出場がきっかけになり後輩が増え、また高2のときの文化祭では主責任者としてみんなを引っ張ったりなど、クイズ研究会自体が自分の中で重要なものになりました。クイズ自体も神◯川県の中高生が集まるクイズ大会(字面で見るとめちゃくちゃ狭そうな界隈ですが当時60人くらいいました)でセミファイナルまで行ったり、ある程度強くなったという自負もありました。

 

 うちの高校では高2の体育祭で引退するのが普通なのですが、結局高3の夏くらいまでダラダラと続けて現役で◯京大学に入ります。そりゃクイズサークルにも入りますよね。これがT◯Cとの出会いです。

 

 新歓の大会までは自分の知識や押す技術だけでいいところまで戦うことができ、ああ自分はこれからここで頑張って行くんだなあという気持ちでいっぱいでした。

 

 しかしここで問題が立ち上がってきます。自分からクイズが強くなりたいという気持ちがほとんどないということを知ってしまったのです。

 

 高校時代は自分たちのいる教室でボタンを用意して後輩が来るのを待てば簡単にクイズできたんですが、大学では授業がある教室(主に5号館)からT◯Cの部室(俗にボツワナと呼ばれる)までわざわざ行かなければならないのです。また部室に行っても人がある程度集まらなければクイズができません。授業後にサクッとクイズしてサクッと帰る、みたいなことは難しくなります。

 

 また部室の環境は劣悪で、エアコンがないので夏は暑く冬は寒い。特に夏なんて地獄で、狭い部室に10人くらい寿司詰めになっているのに涼を取るための道具は有志が持ってきた手持ち扇風機1つです。この部室の物理的な環境の悪さがモチベーションの低下に繋がったことは間違いありません。

 

 サークル自体の問題として他に人数の多さが挙げられます。高校の頃は会員全員合わせて10人ちょっと、実際にボタンを押している人は3人なんてことも珍しくなかったのですが、T◯Cは同期だけで30人以上います。クイズ人気により後輩たちはさらに増え、2つ下の台はなんと100人近くいます。

 

 少しクイズに詳しい方ならわかるかと思いますが、1つのボタンを押す機械につける人数は最大20人です。この20人もの人たちでクイズをやれば、神奈川のお山の副将が実際に答えられる回数は数時間やって2回とかです。これは自分自身のクイズの弱さが原因でもあるのですが、やはりクイズに参加するなら自分でたくさん答えたいとなりますからこれは自分のモチベーションの低下につながりました。

 

 実はクイズをやめた最大の原因はこれなのですが、自分が音ゲーにどんどんのめり込んでいったことです。

 

 音ゲー自体中学から始めていてクイズより歴が長いですし、一人で気が向いたらゲームセンターに行っていつでもプレーできます。高校の頃には一緒に音ゲーの話をする仲間も結構いたので、音ゲーがメインでクイズはその次、くらいの気持ちでしたし、これは大学に行っても変わらなかったということです。学校からすぐゲーセンにいけるのはむしろ大学の方だったので、大学に入ってからますます音ゲーにのめり込んでいったと言えるでしょう。

 

 このようないくつかの原因が重なり合って、次第にクイズに対する熱が冷めていきました。実際にボタンを押しに行くのは年に2回くらいになりました。同期や後輩たちがクイズの大会で躍進しているのを見ても何も感じなくなってしまいました。今ではクイズ番組を見ると怠惰な自分に嫌気が差してチャンネルを変えたくなる始末。

 

 この4月から自分は大学4年生になります。学生レギュレーションの大会では大学4年生が最後の年になり、ラストイヤーと呼ばれます。つまり大会参加者の最年長です。出場するのは全員が同い年か後輩ということになります。

 

 別に大会には大学2年生までしか参加していないですし、もう大会で活躍しようなんて考えは一切なくなってしまったのであまり問題ないのですが、ラストイヤーでクイズで何も活躍できずにそのまま卒業・引退というのがあまりに辛かったので、その1年前でやめておこうと自分の中で決めてT◯Cをやめることにしました。これが自分がT◯Cに入った理由そしてやめた理由です。

 

自分が見てきた競技クイズの世界とT◯C

 

 ここからは自分を取り巻くクイズ界の変化について自分の経験談を中心に書いていきたいと思います。

 

東◯王とQ◯izK◯ockの影響

 

 一番大きいのはこれでしょう。というかこの記事を書くことになった理由も伏せ字の理由もほとんどこれです。

 

 自分が入った頃はちょうど東◯王が始まってすぐでした。Q◯izK◯ock(以下Q◯と略す)自体も存在はしていたらしいですが、You◯ubeチャンネルはまだなくWebだけで活動をしていたらしく今ほどの影響力はありませんでした。入学したとき自分も知りませんでしたしね。

 

 言うまでもないですが東◯王初代メンバーは全員T◯Cに所属していました。自分からみて伊◯さんは4期上、水◯さんと鶴◯さんは3期上です。水◯さんと鶴◯さんのラストイヤーについてはT◯Cに所属した状態で見ることが出来ました。

 

 とはいえ期としては結構離れているのであまり喋ったことはありません。鶴◯さんの所属する数◯科は駒◯にキャンパスがあるので、1、2年生との関わりが結構あるように感じましたが、それ以外の2人については合宿で企画を打ってくださったときに参加したぐらいです。

 

 Q◯メンバーについてはT◯Cの所属でない人もいるので会ったことのない人もいますが、メインメンバーはだいたい見かけたことぐらいはあります。最近You◯uberとしての活動をやめた川◯さんとはL◯NEの個チャをしたこともあります。逆にいうとしたこともあります程度です。

 

 初期からのメンバーである渡◯さんと最近東◯王だけでなくQ◯の動画の出演も増えたジャ◯コさん(苗字が1文字で伏せ字を使いにくい)は1つ上の先輩で、結構関わったことがあります。ジャ◯コさんとは一回打ち上げ的なやつで富◯にいた頃のプライベートな話を聞いたりしました。

 

 メンバーの話ばかりしていて申し訳ないんですがもうちょっと続きます。Q◯メンバーの同期としてはまだ知名度は低いですが山◯とY◯shidaとオ◯ラがいます。特にY◯shidaとは個人的に仲がいいです。出身高校の旭◯が自分の出身高校聖◯学院と関わりがある(先述の高◯生クイズに出た先輩が愛◯出身で積極的に関わりに行ったらしい)、大学に入って同じクラスに、さらに学科が隣になったので友人としてかなり密な関係です。一緒に飲みに行ったりもします。東◯王の鈴◯光は会ったことがないので割愛。

 

 で、これらのメンバーがクイズ界にどのような影響を与えたのでしょうか。

 

 それは簡単に言うとクイズブームです。まずテレビ、しかもゴールデンタイムのレギュラー番組で競技クイズが大々的に放送されたことによって、それまでのバラエティとは違う本格的なクイズの面白さが世間に知られるようになります。

 

 またQ◯izK◯ockは独自の新しいクイズ形式を考案し、それを動画として放送することによってチャンネル登録者数をぐんぐん増やしていきました。その過程において、様々な競技クイズのルール・用語などが紹介されそれがさらに人気を呼びました。

 

 用語というのは7◯3×(この◯は伏せ字ではなくただの丸です)のようなクイズの形式だけでなく、トロッケンベーレンアウスレーゼのようにクイズ以外であまり聞かないような独特な問題の答えにも及びます。

 

 クイズ界には「ベタ問」という概念があります。これはよく出題される問題という意味で、これを抑えることがクイズ上達への近道となります。

 

 しかし、Q◯はその「ベタ問」と呼ばれるもの以外の問題も積極的に世に出していきました。そうするとそれを見たクイズプレイヤー(特にそれほどクイズの強くない中高生)はその知識を仕入れ、別の大会などで使うようになります。つまり、Q◯izK◯ockに端を発する「Q◯izK◯ockベタ」という問題が溢れかえることになります。これがQ◯izK◯ockが与えた影響の一つです。

 

 このことについて良し悪しを語ろうとは思っていません。元々「ベタ問」自体「よく出題される問題」という曖昧な概念であり、それは学校単位・学年単位で違って当たり前です。従来の問題集やネットの情報からクイズの知識を得ていたクイズプレイヤーの情報源にQ◯izK◯ockが加わったというだけです。しかしその影響はとてつもなく大きかったという風に思います。

 

 東◯王に出される問題(オセロや謎解きに近い問題)は競技クイズとはかなり違うので、その部分の影響はあまりなかったように感じます。しかし東◯王は別の方向で影響を与えました。それは有名なクイズプレイヤーが芸能人になったことです。

 

 東◯王初期メンバーを初めとして、有名なクイズプレイヤーが芸能事務所に所属することはもはや珍しくありません。テレビの露出によってクイズプレイヤーが立派な仕事になったのです。

 

 それについてはQ◯izK◯ockも同様で、伊◯さんはQ◯izK◯ockを立ち上げることで自らの職を生み出したわけですし、元々ただのクイズプレイヤーだった大学生が次々とQ◯izK◯ockからお金をもらうことで生活するようになっています。これはクイズプレイヤーの生き方としての新しい選択肢と言えます。

 

 それだけでなく、Q◯izK◯ockや東◯王にレギュラー出演するとそれだけで有名人です。ですから、この有名人会いたさに競技クイズを始めたり、クイズの大会に出てみたりする中高生・大学生が増えてくるのです。これは自分より1つ下の世代から顕著に現れているように感じます。

 

 T◯Cの人数が年を追うごとに増えているのはちょろっと前述しましたが、これも元を辿れば有名人が所属していることに起因する気がします。T◯Cが有名になる→その人に会いたい・どんな人か知りたい、という感じで。

 

 これだけならいいんですが、この矢印がこうならない人たちがいて、T◯Cが有名になる→(インカレであっても)T◯Cに所属することで優越感を得たい、となる人たちが増えています。もちろん主観なので増えているように感じる、が正しいですし、思い込もからデタラメ言ってるだけかもしれないんですが。

 

 でもこのT◯Cのネームバリューだけで入ってくる人が増えているのは他の会員(特に先輩方)も感じるようで、実際にT◯C内の例会や大きなクイズ大会にT◯C会員として参加する人の割合は減っています。

 

 ここからは自分の僻みとか嫉妬が書かせた文章でもあるのですが、T◯Cは女子会員が増えていて、それがさらに新たな問題を呼んでます。

 

 今まではクイズの中高の名門校の多くが男子校であった都合上、T◯Cのように強いクイズプレイヤーのほとんどは男性でした。しかし、インカレ所属組をはじめとして女性クイズプレイヤーは増え続けています。これ自体は喜ばしいことのように感じます。ただ合宿のような宿泊行事のときの手間は増えてなかなか大変なようですが…

 

 これなら当然強い女性クイズプレイヤーが増えるはず。しかしそうもいかず、クイズ大会の決勝はおろか初戦のペーパークイズ勝ち抜け(人数を調整する足切りのようなもの)をするプレイヤーすらほとんどいません。

 

 もちろんクイズ人口の増加により、中高の男子校のプレイヤーがさらに強くなっているということは原因としてあります。でも大学スタート組で強くなってペーパー勝ち抜けなんて珍しいことではありません。鶴◯さんとか山◯とか。

 

 そうなるとやはり大学スタートであっても女性クイズプレイヤーが強くなる土壌がまだできていないのでしょう。嘆かわしいことです。ここまでは表向き。

 

 で、じゃあなぜ女性クイズプレイヤーが増えているのかと考えると、やはり自分の経歴に箔を付けるためだと考えるのが合理的ではありませんか?そうなるともはやクイズプレイヤーとも呼べないのかもしれません。

 

 さて、女子会員が増えるとどうなるか。単純な話で、それに惹きつけられて男子会員が増えます。惹きつけられてというのは、なんというか、その、ワンチャン狙ってるやつです。クイズがどうではないのです。

  

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画像はイメージです(小泉構文)

 かくして、T◯Cは真剣にクイズをやるサークルではなくなりつつあるのです。もちろんかなり誇張していますし、ワンチャン狙った結果揉め事があったという話は聞いたことがないのでただの思い過ごしなのかもしれません。今のところは。

 

 東◯王とQ◯izK◯ockからはだいぶ話が逸れてしまいましたが、言いたかったのはクイズに本気ではない人たちが増えてきているということです。振り返って見れば自分もその一人だったわけですがね。

 

A◯otherV◯sionの影響

 

 こっちはそんなに詳しくないんですけど一応触れておきます。A◯otherV◯sion(略称ア◯ビ)は謎解きサークルで、リアルなんちゃらゲームの流行により一気にその知名度をあげました。

 

 T◯Cはクイズサークルなのでア◯ビとは結構方向性が違うんですが、どちらにも所属している人が多かったり学外の人はあまり実情を知らなかったりでかなり混同されました。「T◯C?ってことは最近流行ってる謎解きもやってる?」みたいに。

 

 しかも東◯王の問題の中に謎解き要素が入ってくるとどうしてもその勘違いが増えました。まあクイズという言葉自体謎解きを内包している気もしますが、やはり競技クイズとは別物です。

 

 しかし競技クイズと呼ばれるクイズの中でも謎解きと重なってくるところがあります。それがビジュアルクイズです。

 

 ビジュアルクイズは普通の早押しのように問題を誰かが読むという形式ではなく、あらかじめ用意した問題をプロジェクターなどで写してその答えを答えるというものです。そこでオリジナリティーを出そうとすると謎解き要素を入れる、という選択肢が出てきます。

 

 でも、流石に答えか答えを導く途中に競技クイズの知識があって欲しくないですか?ア◯ビの目指す謎解きは閃き次第で小学生の知識の範囲で解ける問題だと思うんですけど、それを純然たる知識を問うようなところから派生したビジュアルクイズで求めるのは違うと思うんですよね。勿論謎解きの良さはそれはそれでいいと思うんですが、混同されやすいならせめてクイズと謎解きの区別をしておきたいと思うのです。シンプルな謎解きやりたいならア◯ビでどうぞ、ってことです。

 

 まあこんなのをテレビなどのコンテンツを作る人たちに求めたって無駄なので、クイズと謎解きの区別はいつまでも完全にはされないのでしょうね。ポッと出でここまでしてくるア◯ビって…

 

 って思ってたら最近はもっぱら松◯さんしか出てこなくてア◯ビ全体のメディア露出はめっきり減りましたね。大学内の謎解き人気も落ち着いてきたように感じます。今のア◯ビの代表初ゼミで一緒だったんで知り合いなんですけどノ◯タルジアばっかやってないでもうちょっと頑張って欲しい…

 

ちょっとあとがき

 

 書きたかったこと書けたので満足です。ここまで読んでいただいてありがとうございます。また随分冗長な文章を書いてしまった… 伏せ字、ちゃんと機能するんでしょうか。そこが心配でなりません。

 

 聖◯学院時代の3つ下の後輩も◯大落ちたらしいのでもうT◯Cに未練はありません。また知り合いがたくさん出来ましたし、Q◯izK◯ockが別の目線で楽しめるという意味でもT◯Cに所属していてよかったと思っています。もう一度感謝の気持ちを述べさせていただきます。3年間ありがとうございました。

 

 …Y◯shidaには是非次世代のQ◯izK◯ockを引っ張っていって欲しいと思います。頑張れよ。

コーヒーの値段が1時間で11倍になる話

 2020年もよろしくお願いします。町田くんです。

 

 ウチの家族は初詣のあとコメダコーヒーに行くのが習慣になりつつあります。今年も朝は酒を飲み昼寝してから近くの神社に行き、シロノワールを食べ家に帰って格付けを観るというルーティーンをこなして元日は終わりました。

 

 その2日後、ベネズエラハイパーインフレについて調べていたらこんな記事が。

gendai.ismedia.jp

 この記事のここの部分に目が行きました。

1年で1000万%というのは、期間中の単純平均で1時間で1140%物価が上がる計算になる。茶店に入ってちょっと休憩している間に、コーヒーの値段が何倍にもなっているというのが冗談ではなくなる。いや、外貨を持っていなければ、お茶などするゆとりはないだろう。

 衝撃的な文です。ドン引きしました。

 

 最初の一文はまあ合ってなくはないんですが(後述)、次の「茶店に入ってちょっと休憩している間に、コーヒーの値段が何倍にもなっている」がおかしくなるわけです。「倍」とか「%」とかいう考え方を本質的に理解していなさそうな文章です。

 

 ということでこのインフレ率についてちゃんと書いておきたいと思いました。一般人には想像もつかないパーセントで苦しむ同人は、一体どこでつまずいたのか? 詳しく述べていきましょう。

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突撃!マチダくん

そもそもどこが間違っているのか

 先ほど述べたように最初の一文は合ってなくはありません。ただここが諸悪の根源でもあります。

 

 何故なのか。それは%の基準にしている部分が常に同じだからです。

 

 まず筆者は「単純平均」という言葉を使って増加するパーセンテージを平均しています。10000000/(365*24)≒1140です。だから計算自体は合っていて、1文目自体も一応合っていることにはなります。

 

 しかし、ここで問題なのは、例えば2日後のコーヒーの値段について前々日のコーヒーの値段を基準にしたまま話を続けていることです。1日後と2日後のコーヒーの値段の増加率(インフレ率)を比べるなら、2日後のコーヒーの値段が1日後のコーヒーの値段から何倍になっているかを計算しなければ分かりにくいし、そうでなければそのパーセンテージは単純に比較できるものではなくなってしまうわけです。

 

 分かりにくいと思うので具体的に計算したいと思います。ある年の元日に100円でコーヒーが飲める喫茶店があったとして、その翌年の元日には1000万円になっていた、というのがインフレ率10000000%です。なるほど、確かに深刻な事態です。

 

 筆者はこのインフレを「単純平均」して、元日からの値段を基準として何%増加したかを平均しました。グラフにするとこんな感じ。今年は閏年ですがめんどいので1年を365日としています。

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 基準としているのは常に経過時間0日のときの値段ですから、増加率を平均して同じにすると増加する値段が同じになります。つまり常に同じ金額だけ値上げされているわけです。

 

 そうするとおかしな問題が出てきます。元日の0時から1時までで値上げされた金額を考えると確かに1140%値上げされて1240円になります。しかし、1時から2時までで値上げされた金額は0時の値段の1140%、つまり1140円です。ですから2時でのコーヒーの値段は1240+1140=2380円です。

 

 そして、1時から2時までのインフレ率を考えると2380/1240=191.9%となるわけです。つまり本来考えるべきインフレ率が一定ではなく、「茶店に入ってちょっと休憩している間に、コーヒーの値段が何倍にもなっているとはならないわけです。

 

 これは大晦日について考えればさらに分かりやすく、990万円するものが1140円値上げされたところで「元日0時の値段から1140%も値上げされている!ハイパーインフレだ!」とはならず、ほぼ変わらない値段であると認識するはずです。

 

 このように、値段の増加率を「単純平均」しても、現実に即したインフレ率にはならないのです。ここがこの1140%値上げの間違いの最大のポイントです。

 

ではどう直せばいいのか

 

 どう直せばいいのか。現実に即したインフレ率を一定になるように平均してあげればいいのです。

 

 結論から言うと指数関数を使えばいいんですが、せっかくなのでちゃんと数学を使って計算していきましょう。

 

 増加率\displaystyle \frac{dy}{dx}yに対して同じ割合になればいい訳ですから、微分方程式

\displaystyle \frac{1}{y} \frac{dy}{dx}=a

 を解けば答えが出ます。 

 dxを右辺に持っていって積分すると、

\displaystyle \int_{}{} \frac{1}{y} dy = \int_{}{} a dx

 ですから、これを解いて、

\displaystyle ln(y) = ax + C

\displaystyle y = C'e^{ax}

 となります。

 

 つまり増加率が常に同じになるようにするためには指数関数で近似してあげればいいことになります。これがインフレ率を考えるとき、増加率の本当の意味での「平均」と言えます。

 

ちゃんと計算するとどうなるのか

 

 では今回のコーヒーの値段を指数関数で近似すると、1時間にどれくらいの増加率になるのか計算したいと思います。

 

 まず指数関数ってどんなものなのか理解していただくために、2ヶ月ごとに値段を計算し、それを折れ線で繋いで見ました。それがこちら。

f:id:kun_machida:20200106170914p:plain

 図1と比較してもらえれば分かりますが、半年くらいまではほとんど値段が上昇していないことが分かります。逆に、最後の方の値段の上がり方は凄まじいです。

 滑らかに指数関数で繋ぐとこんな感じ。

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 もうお分かりいただけたかと思いますが、たとえインフレ率10000000%といえど、「茶店に入ってちょっと休憩している間に、コーヒーの値段が何倍にもなっている」とはならず、実際にはもっと緩やかに値段が変化しています。まあ2月でコーヒーの値段が6倍になるのを緩やかなインフレとは思いませんが…

 

 このモデルの下1時間あたりのインフレ率を計算すると100.13%でした。1100%には到底及びませんし、これくらいなら値段にすぐに反映されるということもないでしょう。コーヒーの値段が11倍になるのにかかる時間は実に76日です。とはいえ1日あたり103%のインフレ率なので去年日本が消費税を8%から10%に上げて大騒ぎしていたのがなんだか馬鹿らしくなります。

 

 ちなみに1時間あたり1100%のインフレが実際に起こっていたとすると、年間でのインフレ率は約10^9000%になります。むしろ紙幣を印刷する側がすごい。「茶店に入ってちょっと休憩している間に、コーヒーの値段が何倍にもなっている」は冗談でしかありません。

 

終わりに

 

 今回の記事で伝えたいのは何事も単純に考えすぎると大変な誤解になりかねないということ、指数関数は偉大であるということ、そして何より数字に騙されてはいけないということです。別にこの経済ジャーナリストの人を糾弾したいとか思ってないです。間違いも正せばいいことです。この記事を読んだみなさんがくれぐれもこんな重大なミスをしないように願って止みません。

 

 最初にコメダコーヒーの例を出しましたが自分はシロノワールと一緒にミックスジュースを頼みました。コーヒー飲めないので。あれ苦くて美味しくないじゃん?

 

 おわり

町田くんがおすすめ!SDVX交流戦向き原義?笑顔譜面3選

 町田くんです。この記事はB4UT Advent Calendar 2019に参加しています。他の方の面白い記事も是非。

 

 今回のテーマはボルテのオススメ譜面についてです。交流戦で投げられるような、他の人と差がつきそうな譜面を3つ紹介します。読者層としてはVFが17〜19.25くらい、スキアナは無枠或帝滅斗〜金枠暴龍天くらいを想定しています。音ゲーのことをガッツリブログにまとめるのは初めてなので慣れないところがありますが多めにみてください。

 

 ちなみに笑顔譜面は笑顔になる譜面のことです。ただそれだけのことなのに原義ってなんでしょうね。別の意味があるのかなあ。

 

 今回紹介する譜面は次の3つです。

  

 もっと低難度の地雷譜面を欲してた人はすいません。はい。Broken黄色やろうね。

 

 これらの譜面は、町田くんがおすすめ!

 

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 町田くんがおすすめ!の雑コラです。これはTwitter等でリンクが貼られたときに一番最初にある画像がサムネ的な位置にくるために置いています。要は釣りです。正直でしょう?

 

 気を取り直して早速譜面紹介へどうぞ。

 

 

1. 物凄い狂っとるフランちゃんが物凄いうた[EXH]

 

 まず物凄い狂っとるフランちゃんが物凄いうた[EXH]です。コピペが面倒なのでここからはフランちゃんでいきます。

 

 この譜面を選んだ理由なんですが、一番最初にあげられるのはソフラン曲であることです。BPM128-170とスピードスターかなでやGate of Atlantisほど急ではないですが、相手が初見だと困惑することでしょう。或帝だとソフラン曲無理してやらなくても取れたり17全然埋めてない人もいたりするのでこの辺は狙い目です。初っ端からかなり陰湿ですが気にせずいきます。

 

 2つ目の理由は初見では捌きにくそうな配置です。この譜面は3の譜面なのに逆直角が結構多いので、つまみの色認識が苦手な人には刺さると思います。個人的なことですがこの逆直角大好きなので紹介してるのもあります。長い片手トリルも多いので崩れやすいです。

 

 3つ目の理由は譜面の知名度です。或帝くらいの人ってボルテ4から始めた人が多いと思うんですが、そうすると自分の好きな曲や新しい譜面しかやらずにこの辺りまで来てる人が少なからずいるはずです。自分もそうでした。そういう人たちからすれば3の曲はノーマークである可能性が高いです。まあ東方カテゴリでやってる人はいるかもしれないので、不安な人は対戦相手のTwitterの監視や過去ツイ漁りである程度把握しておきましょうね(ゲス顔)。

 

 理由の紹介が終わったところで譜面のポイントを順に紹介していこうと思います。

 

 ソフラン曲と言いましたがBPMは基本的に170で一ヶ所低速になってからだんだん上がっていきます。陰湿ですねえ。

 

 まず挨拶がわりの右片手トリル。

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 続いて左片手トリル。

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 ここからFX-Lを4分で刻ませるんですが、片手トリルのすぐ後に置いてるせいで16分のABABLを片手で捌かせるなかなかキツい配置になっています。なんで左でやるの?

 

 次のここなんですが皆さんはどう捌くでしょうか。

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 移行にはそれなりに余裕があるのでくの字を両手で取ってもいいですし、片手に自信がある方は全部片手でとってもいいでしょう。自分は移行して取ってます。

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 どっちにしろすぐ後ろに8分移行があるので。光らせようと思うと難しい配置です。

 

 次です。

 

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 ここは右と左で分業すれば簡単に取れます。楽しい!

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 と思ってるとここでBC右手で取っちゃって已む無く16分移行でDを取る羽目になります。誘導下手か?いや取れなくはないけど。

 

 この後分業地帯が左右反転して降ってきます。そして、

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 2回目なのでBCは両手で取れるでしょう。そんでもって、

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青つまみが生えてきて、そんでもって、

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は?????????

 

右手で16分CDトリルをさせた後休憩なしでなんとBDトリルに移行します。レベル20かな?ちなみにΣgΦのBDトリル(12分)よりは若干遅いです。17だからね。

 

 ここでトリルが終わった後逆直角が降ってきます。ケーシューの偉い人が「逆直角はなんとかこじつけできる位置に置くものだ」って言ってた気がしましたが、これはかなり綺麗にこじつけられてますよね。しかも2回。3の譜面にしてはすごく革新的な置き方だと思います。

 

 ここから低速に入るまではそんなに難しくないんですが(両FX押しながらBC12分とかあるけど)、ここでこの譜面の特徴である歌詞に合わせたノーツの配置が出てきます。 

 

 例えばここ。しゃきしゃきどんどんぱふぱふべーん!(こういう歌詞です)

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 でんでけでんでんでん

 

 の次。きゅんきゅるきゅんきゅんおっぺけぺー!(こういう歌詞です)

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でろでろみょんみょんみょ

 

 つまみの形は同じなんですがBTの配置が歌詞に合わせて微妙に変わっています。(なんなんだあああああっ!!)若干左手が忙しいですがまあ見た通り取ってください。

 

 もう一個。ここは低速に入る直前です。

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 今度は鍵盤ではなく直角に着目します。赤つまみは左左右左左右左になってますが青つまみは右左左右左左右になってます。これは初見だとつまずいてレーザー外して大量失点なんてこともあるので何回かやって慣れておきましょう。ここを歌詞に沿って見てみると、

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 でむぱでむぱでむ

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 ぱでむぱでむぱで

 

 気づきましたか?実は「ぱ」のタイミングで右に、それ以外は左にという風になっていたのです。この記事作るために調べて初めて気づきました。歌詞に合わせるようによく考えられていますね。プレイヤーからするとただやりにくいだけなんですけど…

 

 ここで

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 あばばばば(^q^)

 

 があってから低速に入ります。BPM128の部分は遅いだけで大したことないです。一つだけポイントとして

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 こういう配置(と左右反転)があるんですが、曲線部分は放置で通ります。直角だけ入れましょう。

 

 問題はこの後。段々と加速していってBPMが168まで上がっていく部分です。

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 リズムが取りにくくて光らないっていうのもあるんですが、AB取らせた後すぐFXが両方降ってくるのもいやらしいです。初見だと間違いなくミスります。

 

 そしてここ。

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 BPM変化しながらのこの片手の配置。大変難しいです。さらに、

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 なんかウネウネして、

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 反対でもウネウネして、

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 片手トリルした後に両FXロングと。無茶苦茶です。

 

 実はこの辺りはそんなにBPM自体変化していません。どうしても早く押しがちなので少し遅めを意識すると運よく光ったりします。ウネウネもつまみはあんまり外れなくて鍵盤のニアで失点が多くなりがち。多分ここが一番難しいです。グッと堪えましょう。

 

 ようやくBPMが170に戻りました。ここからサビです。左のFXで4分を刻ませて楽しいな〜って言ってたら、おいかけて!(こういう歌詞です)

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 バン。

 逆直角にはこじつけが要ると言ったな?あれは嘘だ。

 

 この譜面を象徴するような配置です。突然こういう逆直角が降ってきて思わず笑顔になってしまいますね。

 

 分かってしまえば簡単で、これは全部右手で押せます。FXは左で取っても移行には十分の猶予があります。要はBCロングを右手で取れば交差せずに取れるということです。罷り間違ってもBのロング押したまま小指で直角取ろうなんてしないようにしましょう。初見だとびっくりするけど分かれば取りやすい。個人的に一番好きな場所です。

 

 この後も特徴的な配置が続きます。

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 この配置は移行が少し厳しいです。FXの始点にはBTがないので少し早く入るくらいの意識でいいと思います。さらに、

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 かーにばる!(こういう歌詞です)

 いやそこでAC片手で取らせますか、あなた。しかもロング。またウネウネしてるし。あらかじめ知っておけば取れなくはないです。ここは気合いで。

 

 続いて。

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 また片手トリルです。解説するところこういうのばっかりになっちゃってすいません。

 と言いたいんですが、実は許容を使って両手で取れます。ありがたく右手をつまみから外してもいいですし、その後のFXが取りにくい人は片手で取ってもいいと思います。ちなみに自分は後者です。片手トリル最高!!!

 

 この後は先ほどの譜面の左右反転したのがそのまま降ってきます。解説が楽でいいね!

 

 

 え?

 

 

 そうです。あつあつで!(こういう歌詞です)

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 バン。

 ですし、

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 こうです。移行が厳しいし、BDロングはきついです。覚悟しましょう。

 

 曲も終盤になってきました。

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 なぜかここだけ24分が入ってきた後(FXが絡んできてちょっと難しい)、ダブルレーザー地帯です。

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 こういう配置があります。つまみの入りと鍵盤のリズムが16分ずれているのでここで早ニア・遅ニアを出さないように心がけましょう。最後の直角外すと地獄です。もう言うまでもないかもしれないですが左右反転でもう一回降ってきますよ。

 

 ついにラストです。長かったなあ。ところで、ラス殺しという言葉を知っていますか?

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 長いAB片手トリルの後にうまくこじつけられた逆直角、さらに両FXロング→赤直角でフィニッシュです。ここで21小節の配置のフラグを回収してきます。しかもACトリルではありません。感動的だなあ。んなわけあるか。

 

 一番最後のFXロングと赤直角のところなんですが、その前に左手でAを取った後8分の間に小指か薬指でLのロングを取るのはあまりオススメしません。手の構造上配置が取りにくい、いわゆる準無理押しってやつです。3までの譜面にはもちろん、4になっても結構あります(SACRIFICE feat. ayameとか)。

 

 ここはLのロングは普通に親指で押して、その後右手でRのロングと赤直角を両方処理しましょう。無理押し?知らないなあ。頻繁に出てくるので有理押し。

 

 ようやく終わりました。いかがでしたか?エルドラの人は実力に合わせて鳥プラ〜S手前くらい、クリムゾンの人は995も出たらすごいと思います。ちなみに自分の自己ベは990です。そりゃだって、そんなに頻繁にやりたい譜面でもないじゃん?

 

 ちなみにまだ残り2曲あります。同じ調子で参りましょう。ところでフランちゃんっていう略称一回も使ってないんですがそれは…

 

2.Broken 8cmix[HVN]

 

 2曲目はBroken天です。実は4の初期のレベル18の譜面って結構クソ譜面多いんですが(独断と偏見)、 これはその典型だと思っています。まあ黄色も赤もアレだし仕方ないね。

 

 理由はこれだけではありません。この譜面はボルテ4の頃の或帝滅斗の課題曲になってました。曲目はゼファー重→これ→双子星重です。全曲ブラスター解禁(さらに双子星はロード解禁)ということもあり金枠がこのコースのせいで取れない人も少なからずいたようです。

 

 これはどんな音ゲーでも一緒ですが、段位認定に受かるために何回も同じ譜面をプレイするとどうなるでしょうか。答えは簡単。癖がついて押せなくなります目や脳が認識をサボるようになったり譜面自体を拒否するようになったりして全くできなくなってしまうのです。怖いですねえ。

 

 しかし、ボルテ5に入ってからこのコースはなくなりました。新しく或帝滅斗になって癖がついていない人にとっては、自分は得意だけどなぜか苦手な人が多い譜面になり得る訳です。これを利用しない手はありません。

 

 ということで、今Broken天に癖がついている自覚がある人にはこれから先の解説を読むことはお勧めできません。今できない部分をさらにできなくするような解説になっていないとも限らないので、諦めて3曲目の解説に進んだ方がよろしいかと存じます。もちろん免責事項と捉えていただいて続けて読んでもらっても構いません。ただ責任は取れませんよ、本当に。

 

 逆にいえば人にできない譜面ができることはそれだけ武器になります。決して万人(ここでは読者層として考えている人たち全員)が難しいと感じるような譜面ではないと思っています。解説を読んで得意になって下さる方がいると信じて書いています。悪意のある書き方が多くはなっていますが、これは本当です。

 

 では覚悟を決めていただいた上で解説にいきましょうか。準備はいいですか?

 

 

 ということで譜面の解説です。この曲はBPMが150とかなり遅くなっているので、16分の微縦連と24分や32分の細かい刻みが多くあるのが特徴です。また、誘導通りに取るとなかなか取れないような、初見殺しの配置が多いです。これが先ほどこれをクソ譜面と言った理由です。まあこれだけ特徴がある方がブログには書きやすいんですが

 

 では最初から見ていきます。

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 早速16分縦連が出てきました。勿論固定運指で取ると16分移行になって突き指するので、これはすぐ赤つまみを離して右手で取りましょう。こんなのまだいい方です。

 

 続いて。

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 まとめてスクショしてるからあんまり違和感ないかもしれませんが、左手を両FXから急にDに届くように持っていくのは難しいです。つまみもウネウネしてて外れやすいと思います(個人の感想です)。「急に」とは言っても8分の猶予があるので予習してればどうにかなります。

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 じゃあこっちは?

 

 猶予ゼロです。持ち替えることもできなくはないですが、RからCのロングに持ち替えた時点でAのロングを視野に入れないといけない訳です。一般にRとAを片手では押せないのでこれは準無理押しです。やってくれたなEther99。

 

 まあ実際は右手を思いっきり開けば届くので、予習してればそこまでキツい配置ではありません。つまみもですが手を広げるときに別のロングを外さないようにしましょう。

 

 さて、気を取り直して次の配置を見ていきます。

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 エーテルは2度刺す。

 

 また猶予ゼロ?と思いきや今度はホームポジション(片手でBCと両FXが押せるような手の置き方)から親指をDに持っていけばいいのでそこまで負担はありません。そこだけ見れば8分の余裕があるので先ほどの配置に比べれば耐えているでしょう。間に降ってくるBTにびっくりしないように。

 

 ちなみにもう一回降ってきます。

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 今度はちゃんと猶予があるので準無理押しではありませんが、その後すぐ24分階段が降ってきますので取り損ねないようにしましょう。

 

 続いてこんな配置が降ってきます。

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 認識がしづらいところですが、左はABLBA、右はロングとCというように縦に割って認識すると良いでしょう。FXチップが入る16分の鍵盤は押しにくく、また18では結構多い配置で苦手な方も多いと思います。自分もそうです。

 

 この場合はBPMが遅いので、一つ一つの打鍵を力を入れて行うと精度が取りやすくなります(自分の場合)弐寺BMSで言うところの腕押しの意識です。BPMが早いときの8分でも同じ認識が使えるのでたまに意識すると意外と押せたりしますが、こういう部分に癖がついてるとスコアはあまり望めません…

 

  ちなみにこの後左右反対にしたのも降ってくるのでどちらもできるようにしておきましょう。

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 その後ですがここだけ片手24分です。なんで???

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 さあ、つまみと二重階段もどきが降ってきましたが、ここにも問題があります。実際に手を動かしながら見てください。

 最初のBTの塊を左手で捌くと当然次の階段もどきの最初を左手で取ることになります。そのまま左手で階段もどきを捌くと、それと同時に青つまみが生えてきます。は?

 

 じゃあ出張で最初の赤つまみを左手で取ればいいじゃないかと思うんですが、1つ前の画像を見てもらうと直前までLを押してるので、移行に猶予がありません。さらに、生えてきた青つまみを右手で取ったとしても、その後すぐにロングのR→24分鍵盤なので、右手も左手もえらいことになった状態で取ることになります。ぐぬぬ

 

 解決方法は二つあります。一つは赤つまみが終わった後のBC→ABを右手で取ることです。直前で左手でCDを取ってるので手が交差することになりますが、これで無理押しは回避されています。

 

 もう一つは生えてきた青つまみを一瞬放置して左手でABをとり、その後右手で階段もどきを処理することです。この取り方はまさしく初期譜面の無理押しです。

 

 結局のところ無理押しではないのですが、エーテル先生は後者の取り方を考えているんじゃないかと思います。赤つまみを早めに終わらせるか青つまみの始動をもう少し遅くすれば良かったのに。先生しっかりしてください。

 

 で、この後FXの微縦連があります。

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 ここはBC+Rの配置を上下で分業すると綺麗に捌けます。その後のCDを右で捌くか左で捌くかは人によると思いますが、自分は右で捌いてます。

 

 で、32分階段があります。

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 一応16分移行ではないですが忙しいです。かといって焦ると鍵盤で早ニア出るので難しいと思います。BPMが遅いからギリギリ取れるような配置です。

 

 続いて。

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 ウネウネ。感覚的な話になりますが、右側のつまみだけ外さなければ左側は意外と補正でどうにかいってくれます。回しすぎには気をつけましょう。左右反転してもう一回降ってきます。

 

 この後ボーカルが始まると休憩です。ここは割愛。そして、

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 赤つまみとDのロングとRのロングがまとめて降ってきます。なんで?まあビビるだけで普通に左でロング取れば大丈夫です。

 

 でもこの後、

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 左でL+B→C→R→またL。音を取るためにLを二回押させてるのが丸見えです。しかも結構長いので押し忘れるとまあまあな失点になります。そんなことせずにL→B→C→Rでよかったんじゃないの?とは思いますが、直前の配置とボーカルに合わせたいというエーテル先生の意志は硬かったのでしょう。

 

 ここまでがボーカルだけの地帯です。

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 続いて16分微縦連と縦トリルが連続して降ってきます。難所ですがBPMが遅いので腕押しで取れます。縦トリルと思わずバラバラに認識しましょう。余談ですがVampire's Territoryとかの縦トリルも腕押しで取ると楽です。

 

 左右反転で同じ配置が降ってきて少し鍵盤がありますがこれはやるだけです。(ホンマか?) その次が問題で、

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 BTロングと16分鍵盤が一遍に降ってきます。これは先ほどのように腕押しでは(少なくとも自分は)上手くいきません。腕で押したらロング離れちゃうので。ウデオーシはやめろ フォッフォッフォッ

 

 LRとかもあるので鍵盤をロングを押してない方の手だけで捌くのは現実的ではありません。ここは大人しく指押しを使いましょう。まあロング押してない方は腕押しでも構わないんですが。認識はこれも先ほどと同様に1つ1つバラバラに見ることを意識すると取りやすい気がします。これもある意味アルマゲ配置なんですがあんまり言っている人は見ません。

 

 その後。

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 LロングとBCを片手で取らないといけないため移行が若干厳しめです。次の配置を見越して赤つまみを左手で取るのも手かも?

 

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 出ました。エーテル先生が片手の可能性を過信しています。AC→B→CDを8分で移行出来ると思うか?

 

 文句言ってても仕方ないのでちゃんと解説すると、ちゃんとABCが押せるように手を置いて、その後どうにかして移行してください(投げやり)。

 

 自分は左の薬指と親指でAC、人差し指でBを取って、その後CDを中指と人差し指で取ってBは中指で押しています。8分だと左手の反復横跳びでどうにか取れるということです。疲れるけど。

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 また降ってきました。さっきの配置はどうにか出張で右手で取ることもできましたが、今度はFXロングで難しそう。右手の可能性を信じてさっきと同じことをしましょう。

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 油断させてところでもう一回降ってきます。好きですねえ。

 

 その後の12分縦連は気合いで押してもらうとして、次の配置。

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 FXとくの字を片手で捌かせる配置です。しかも次に右手をちゃんとAとLが押せる位置にまで持ってこないといけません。青つまみが終わった後また戻ってきます。この移行の猶予が8分でかなり忙しなく腕を動かさなければいけません。慣れないとかなりギョッとする配置です。エーテル先生片手の可能性を過信しがち。

 

 移行した後くの字が逆向きになるので、始まりが外→内→外っていうのを意識すると取りやすくなるように思います。移行に気を向けすぎてBTで早ニア出がち(個人の感想)なので気をつけましょう。つまみの切り返しとタイミングがズレてるのもいやらしいです。

 

 この配置は左右反転してもう一回降ってきます。利き手じゃない方に自信がない方はどっちかを出張して取ってもいいかも。

 

 続いて。

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 先ほどと似てますがこっちはホームポジションで取れば移行なしで大丈夫です。ただあまりない配置なのでなかなか取りにくいですね。

 

 この後はもちろん左右反転したのが…

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 いやどうした?

 

 一筋縄ではいきません。出張しない場合前半はさっきと同じように左手移行させて取ればいいんですが、その後8分でめちゃくちゃ移動して左手でDのロングを取ることになります。しかも、

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 CとBのロングも生えてきます。どうしてこうなった… Dを押す指によっては腕を伸ばして無理やり取ることになりかねません。

 

 この辺はちゃんと対策しようとしか言えません。移行自体できないほどの速さではないので、BCDのロングを取ることだけ頭に入れておけば取れるとは思います。交流戦で投げたらここで相手はどんな表情するんでしょうね(ニヤニヤ)。

 

 この後青つまみ+ABCロング→BCDロングが降ってきますがこれは取れるとして、

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 出ました。逆直角。

 

 結構有名な配置だと思うので知ってれば簡単に取れますし、仮に直角を取り損ねてもエラー1個分なので大したダメージにはなりません。でもここで失点したら士気が下がりそうですよね。

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 余談みたいなものかもしれませんが、続くこの配置、32分階段と16分が繋がっちゃってるのですごく認識しにくいと思うのですが皆さんはどうですか?

 

 終盤になってきました。続いて。

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 直角とFXチップが16分ズレてて嫌な感じですが、これは曲に合わせているのでそのまま取れば大丈夫です。きっと。

 

 左右対称っぽい配置があった後のこれ。

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 C押した後の12分移行で直角なのでかなりシビアです。思いっきりつまみに向けて腕を動かしてください。

 

そして32分階段があった後に、

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 これも左手を随分と動かされます。なんでDCBAじゃなくて一ヶ所FXにしたのかは謎です。

 

 で、鍵盤があります。

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 密度が濃いので認識しにくいですが、くの字2つが組み合わさっているというよりB→A+C→B+D→Cのように横認識で取るとやりやすいかと思います。ここはノーツが多くて純粋にむずいです。

 

 そして一番最後。

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 なぜか右のFXロングを8分だけ離させた後、16分微縦連と32分階段が入るこの譜面らしい最後と言えるでしょう。ここまで見ていただいた皆さんならちゃんと捌けるかと思いますので割愛。

 

 いかがでしたか?他の譜面で見ない配置が多かったり、明らかに取りにくくしてる配置があったりして大変です。その分詰めがいはある譜面かとは思います。

 

 個人的な感想ですが18.5くらいで鳥プラ出せたら武器曲になりそうな気がします。19なりたてぐらいの人でもSを出すのは結構難しいのでは?ちなみに自己ベは990です。Broken天最高!!!

 

 続いて最後、3曲目のSudden Visitorの解説をしていきます。だいぶ長くなっていますが最後まで気を引き締めて書いていきます。

 

3.Sudden Visitor[MXM]

 

 3曲目はボルテ5に入ってからの比較的新しい曲です。3と4と5で1曲ずつ選んでます。

 

 この曲を選んだ理由なんですが、一番大きいのは少し古くなってきたからです。

 

 Sudden Visitorは2019年8月8日に追加されたΩ Dimension -Phase.7-で配信されました。この記事が出る頃にはそれから4ヶ月経っているわけです。オメガの譜面はボスに気を取られがちで、それ以外は解禁してからあまり触れてない人が一定数いると思うので(偏見)、あまり対策されていない可能性があります。

 

 そうすると今年度中くらいだと少し古いからあまり対策してない、もしくは前やっただけで譜面は忘れたという人が出てきます。そういう人たちに刺さりそうな、時期が限られる戦法です。逆に言えば新曲は誰もが対策しているのでかなり得意(もしくは対戦相手が極端に苦手なのを知っている場合)でない限り投げるのは得策ではありません。

 

 Sudden Visitorは基本的に16分乱打なんですが、局所的には対策必須の癖の強い配置があります。久しぶりにやらせることで相手の混乱を誘います。

 

 また5の譜面ということもありあまり理不尽な配置はありません。対策次第でかなりスコアが望める曲だと思います。ノーツ数が多く18の中ではスコアが出しやすい方なので、18SハードでVFが伸びるエルドラ3と4の人にもおすすめできます。

 

 あとよく考えられて配置されていて純粋に好きな譜面なんですよね。ここすきポイントがいくつもあってついつい解説したくなってしまいました。余談ですがもともと2曲目をオニユリにするつもりだったんですがあまりに譜面傾向が近いのでオニユリの方をやめました。

 

 ということで譜面の解説をしていきたいと思います。

 

 このSudden VisitorはBPMが178でいわゆる中速というやつです。前の2曲に比べると少し速くなっています。なので24分や32分といった細かい刻みのノーツは少なくなっています。安心ですね。

 

 ということで最初から見ていきましょう。

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 32分が降ってきます。どうして?

 

 いや32分はここともう一ヶ所しかないので嘘は言ってないです。24分も一ヶ所だけです。信じてください。

 

 気を取り直して。

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 左でBCロング取ってるときはホームポジション(片手でBCと両FXが押せるような手の置き方)だからFXロング降ってきても大丈夫だろうという配置です。初見だと結構ビビります。でも確かに押せるので結構考えられた配置です。

 

 その後。

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 最初のBC+Dは一見左手でB、右手でCDトリルで取ってしまいがちですが、その後の配置を見てわかるように左手でBC、右手でBと取れば完全交互で取れます。終わってから運指に気づかされる配置になっています。これも結構すごい。じゃあ最後のFXはどう取らせるつもりなんでしょうか…

 

 続いて。

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 16分乱打です。これから頻繁に出てくるので解説はここだけにします。まあ黒魔さんといえば大宇宙ステージだからね。仕方ないね。

 

 16分乱打は大宇宙地帯なんて言われることもあるようですが、この場合右左右左と順に押していくだけなので、読者層として考えているレベルだと大して難しくないと思います。知り合いで大宇宙が出来ない人に聞いても「大宇宙は切り返しが出来ない」って言われたのでそういうものなんでしょう。じゃあなんで大宇宙赤ができて重ができないんだって言われると…

 

 続いての配置は解説の都合上画像を2枚載せます。

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 上の方が後に出てくる譜面です。この2枚が上下に繋がっていると思って見てください。

 

 最初のBの取り方は右で取るか左で取るかで分かれるところかと思いますが、自分は左で取っています。FXを小指で取った後BTって少し気持ち悪い感じがしませんか?

 

 上の部分の両FXチップはもちろん両手で取っていいんですが、個人的にFXロングから腕を動かさずに右手で取るのをおすすめします。ノれます。

 

 この後は乱打と左右反転した配置が続くのでカットして、次はこの鍵盤について。

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 クワイタス赤を彷彿とさせる配置です。上下で分業したい気持ちもありますが、1ヶ所形が崩れているのでそこは注意。自分は普通に固定運指で取っています。ちなみにクワイタス本家はそのせいか全く精度が出ません。

 

 で、もう1個鍵盤の話を。

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 下の両FXチップ×2は左手で取るとして、その後の鍵盤はかなり悩みどころです。BPMがそこまで速くないので固定運指でも取れますが、FXを左、くの字を右左右で捌けば完全左右交互でも取れます。ただしそうするとLR→Aの移行が右手が邪魔になって厳しくなるので一長一短と言ったところ。

 

 自分は何も考えてないので固定運指で取っていますが、特に左にあるくの字が捌きにくいと感じます。単純に難しい配置なのでここは自分にあった取り方を見つけて見てください。

 

 軽く片手トリルがありますが省略して、

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 きちんとホームポジションが考えられたロングノーツ。L+Bを小指と薬指(中指)で取らせる前提なのが少しキツい気がしなくもないですが。

 

 続いて。お待たせしました。

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 Sudden Visitorといえばこの両手で捌くゴミ付き縦連でしょう。

 

 この配置の初出はGrayed Out SAtAN[MXM]です。サビに入るとこの配置が3回降ってきて、さらに3回目はFXチップでもやらせるという配置はプレイヤーに衝撃を与えました。

 

 SAtANの配置はBPM300の8分でしたが、Sudden VisitorはBPM178の16分で降ってきます。つまり本家より1.2倍くらい早いです。マジ??? 誰が呼んだかサタンビジター。まあサタンの難所はBPM300の8分片手トリル+直角の嵐なので…

 

 他にもSAtANは裏拍にゴミがついてるのに対してこちらは表拍についているのも違いになっています。

 

 この配置、ちゃんとホームポジションにある左手から始まってるので、誘導としてすごく親切なんですよね。って話を配信当日に友人にしたら全然共感されませんでした。なんで わかってくれないの…

 

 当然のように左右反転して降ってきます。

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 左右反転して両方降ってくるせいで、どっちか片方が出来ないとミラーかけても出来ないままなのでそれはちょっと渋いかも。人間工学に則った自然な配置になっているということだけ頭の片隅に置いといてもらえれば慌てずに済むと思います。

 

 その後軽く鍵盤がありますがここは先ほど解説したところと近いので飛ばします。続いてはこれ。

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 片手トリルからの両FXチップ+青直角。これを安定して光らせるのは結構大変だと思います。5に入ってからこの配置が増えてる気がするんですが気のせいでしょうか?(星の透る夏空に願うなど) 手を大きく広げないと取れないのである程度意識していないと難しいでしょう。

 

 軽くつまみがあった後、

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 今度は16分乱打に直角が混ざってきます。特に難しくはないですが、後でまた解説で出てきます。

 

 続いて、

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 前述の24分が12分と一緒に出てきます。FXロングとの絡みなので見た目より難しいと思います。特に左手が忙しいですね。

 

 その後。

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 2枚前の画像と比べると、鍵盤も直角も同じでつまみが繋がっているかだけが異なっていることが分かります。このような長い放置つまみのおかげでノーツ数が2686と18の中ではかなり多くなっています。

 

 省略したところも含めて1枚の画像にするとこうなります。

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 綺麗な配置だと思いませんか?まあ一ヶ所赤直角が逆になってますが。

 

 その後。

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 直角があった後急に縦連降ってきます。オニユリのオマージュかな? まあ気をつけてください。

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 続いて急に左手を出張させてきます。この赤つまみ結構長く伸びてるんで外すとめちゃくちゃ失点します。初見でも対応できなくないレベルの配置ではありますが、これが左右反転でもう一回降ってきます。ある程度意識しておいた方がいいでしょう。

 

 次。

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 二重階段が降ってきます。短いしゴミ付き縦連に比べれば簡単でしょう。移行も余裕たっぷりです。この辺は音楽に合わせてしっかりノれるので楽しいです。

 

 問題はこの後。

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 怒涛の片手くの字ラッシュ。右から始まるので出張しないと両手で捌くのは難しそう。大人しく左手で取りましょう。これは左右反転の配置が降ってこないので、ここが苦手な人はミラーかけてもいいかも。譜面のネタ切れ感…

 

 ちなみにさっき出張しないとなんて言いましたが、

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 すぐ青つまみ降ってくるんで実際使えるかと言われると怪しいです。タバコ押しは気合い。

 

 ここから休憩地帯なので端折りますが一ヶ所だけ余談を。

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 赤つまみとB+L→D。こういうつまみを回しながら鍵盤が大きく飛ぶ(A→Dなど)配置はボルテ5になってから頻用されるようになりました。古くはイゴモヨス=オムルのテーマによるブヨブヨ・スケッチの試み[EXH]やHAELEQUIN[EXH]に似た配置があったりしますが、ΣmbryØ白の最後の配置をきっかけに18にも置かれるようになってきているように感じます。

 

 大きく飛んで60小節目から再開。

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 ロングノーツと鍵盤がかなり密度濃く降ってきます。鍵盤自体8分なのでそこまで忙しくはないんですが、拘束されると結構押しにくいものです。難しいっちゃ難しいですが正直地力次第ですね…

 

 続いて。

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 今度は直角との絡みも出てきます。しれっとCロング→D+Rみたいに片手ではかなり押しにくい配置が降ってきます。それだけといえばそれだけで、鍵盤はさっきよりおとなしめ。

 

 一つ注意として、3本目のBTロングだけは青つまみと始点が被っているので見落としやすいです。あえてレーザーをロングに被せる配置ってあんまり見ない気がします。これから増えてくるんでしょうか。

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 しれっと両手トリルが降ってきてから次の地帯へ。

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 16分の完全交互で捌ける鍵盤です。途中で重なります。これは他の18でも(17でも)出てきがちなので、武器曲にするならしっかり光るようにしておきたいところです。左右反転してもう一度降ってきます。

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 続くこの配置なんですが、最後の両FXの取り方がなかなか難しいです。固定運指っぽく両手で取っても問題ないんですが、おすすめは右手で取ることです。直前までRを親指で押して、その後素早く親指でLを押せるように腕を動かします。これは慣れないと結構大変ですが、一度できるようになると左手でBC→Lを16分でするより簡単に感じられる気がします。

 ちなみにEMPIRE OF FLAMEっぽく上下分業するとFXチップで死ぬのでお気をつけあそばせ。

 

 こっからサビです。最初は16分の乱打が出てくるんですがその後。

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 跳ねリズムっぽいのが降ってきます。こういう16分2連が続くやつなんて呼ぶのか知らないんで全然解説できないです。すいません。二重階段っぽく捌きましょう。どうでもいいけど曲のこの辺WONDER_WOBBLERに似てない?

 

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 続きです。16分2連が続くのは相変わらずなんですが逆Z字型のつまみが降ってきます。個人的にこの形が苦手で、しかも直角のタイミングも難しいので結構苦労しています。まあ楽しいんですけど。

 

 そして。

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 よく分からないものが降ってきます。ちゃんと解説すると、タンタカタカタンのリズムをロング→鍵盤ロング始点鍵盤鍵盤ロング始点で音取りしてます。ややこしい。

 

 認識もまあまあ大変なんですが、左手を見ると16分でLABと押させているので配置自体も難しくなっています。縦方向の塊で見るより、早くないので一つずつのノーツをバラバラに認識して押す意識をすると取りやすいと思います。

 

 また左右対称で降ってくるので右手でもしっかり鍵盤を捌きましょう。 

 

 で。

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 今度はFXロングを押しながらの鍵盤です。一回目は16分が3つずつになってて一見押しにくそうですが、これは音に合わせてあるので実際やると割とできると思います。二回目のこの鍵盤の形はなんなんだ…


 続いて。

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 この曲には珍しく鍵盤が階段で降ってきます。FXの配置が変わるのでそこだけ注意。

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 そして16分2連が続きます。さっきの配置と似てますが左右反転ということでもなさそうです。こっちはBC→DやBC→Aの配置があるので、BCを片手で取る場合にはビクッとしないようにしましょう。ロングの始点でニアは出ないので慌てずに。

 

 で。

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 今度はFXを押しながらBTとロングの始点で16分2連を刻んでいきます。特に面白みがある配置ではないですがあんまり見かけない気がします。

 

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 次のこの配置。ただの直角と鍵盤なんですが結構移行が厳しいのを忘れがちなので気をつけてください。

 

 ぶっちゃけほぼ解説終わりです。

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 16分乱打の後にこんな配置が降ってきます。これは最初9小節目で出てきた配置の左右反転です。ここから後ろはほとんど全部前に出た配置の左右反転です。解説する手間が省けますね。

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 と思わせて。 

 ここで左トリル。しかも内側から始まります。出張しようにもこの直前に乱打でDを押させているので移行できません。クソが。

 

 何回か言ってますが結構左手の鍵盤が忙しいので鏡をかけるのも戦略の一つです。ちょうど釣り合うように反対の片手も使わせてきますので実際にプレイしてできそうな方でやりましょう。

 

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 お待たせしました(?)。2回目の32分はここです。2小節目の左右反転で降ってくるんですね。感動的だなあ。

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 こいつもリターンしてきました。そして感動のフィナーレ!

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 片 手 ト リ ル+両FX

 

 いかがでしたか?最後の方は駆け足になった感じがありますが譜面の良さを(悪さも)存分に伝えることができたと思っています。

 

 交流戦で投げるなら18.5くらいの人はトリプラ〜できれば985、19〜19.1ならSは必須、995目指してもいいでしょう。ちなみに自分は解禁してすぐ992出てからやってなかったんですが、この記事を書くにあたって一回やってみたら994出ました。鍵盤はいいぞ。

 

 

 以上で3曲の解説は終了です。この3曲を投げる機会がありましたら是非自分に教えてください。この変な譜面が会場で流れてるところを想像して喜ぶと思います。おすすめはフランちゃんです。

 

 長い文章になりましたがお付き合いくださいましてありがとうございました。それでは。

 

 

おまけ

 

 

 せっかく3曲紹介したということで、解説を全部書いてから通しでプレイしてみました(撮影日:12月9日)。

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 Brokenは2ニアだけ自己べ更新しましたが、それ以外はまあ普通かなってぐらいでした。フランちゃんは最後の片手でニアりまくって死にました。チーン こう見るとフランちゃんが一番低くて17ってなんなんだって感じですね。

 

 進研ゼミの漫画みたいに「あ!ここブログで解説したところだ!」ってなるのに1/3くらいは反応できないっていう感覚は結構新鮮で楽しかったです。こうやって徹底的に解説するのは自分のプレイを向上させるのに役にたつかもしれませんね。

 

 ホントはもっと紹介したい譜面があって10曲くらいまとめて紹介するつもりだったんですが、本当に得意な譜面は自分が交流戦に投げるときにこのブログ見られてると対策されるというジレンマにより紹介してません。サイコパスラビットはしてもよかったんですが苦手な人はとことん苦手な気がして書く意味ねえなってなりました。傾向としても本当は高速の方が得意なんですけどね。

 

 最後になりますがここまで読んでいただきまして本当にありがとうございます。3曲通しでやりましたっていう報告もお待ちしています。 それではまた。

超!大人の漢字ドリル 第一回

 

 お久しぶりです。町田くんです。夏休みになって暇なのでブログを書きます。前回の記事みたいにクソ長くはないので気楽に読んでください。

 

 今回の話題は漢字です。日本人たるもの、やはり漢字を知っていることは生きていく上で必要ですし、教養の有り無しがここで判断されることもあります。かくいう私も漢検準一級を持っています(1回落ちたけど)。

 

 しかも「大人の」漢字ドリルです。さらには「超」がつく漢字ドリルです。それ相応の覚悟をしてください。ちなみに第一回と書いてありますが次回のこととか全く考えてないので悪しからず。

 

 では問題です。次の漢字を口に出して読んでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 読めましたか?

 

 さあ、口に出して読んでみましょう。せーの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さけ」「しゃけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 答えが2通り出てきてしまいました。不思議ですねえ。

 

 ということで今回の話題は「鮭」という言葉についてです。この漢字の読み方、生き物の呼び方に着目しました。

 

 

 日本語は厄介な言葉なので、同じ漢字であっても読み方が二つあったり、読み方が同じなのに違うモノを指したり、はたまた同じ漢字でも読み方によって意味が違ったりします。

 

 例えば「風車」は「かざぐるま」と読めば子供が走り回って遊ぶ様子が思い浮かびますが、「ふうしゃ」と読めばそのイメージは数十倍、数百倍スケールが大きくなります。

 

 あるいは「舞台の上手から出てきた演者の上手い演技は自分より一枚上手で、上手に褒められなかった」のような文章を作ることができますし、自然と文脈に即して読み方を変えて読んでいることが分かります。

 

 何より今住んでいるこの「日本」すら「にほん」「にっぽん」と読み方が2通りあります。無理すれば「やまと」もいけます。これは他の国では考えられないことでしょう。ホントに困った言語です。

 

 しかし、「にほん」「にっぽん」の違いはかなり明確に別れているように感じます。先ほど『日本語は厄介な言葉なので、』という表現を使いましたが、大多数の人は「にほんごはやっかいなことばなので、」と読んだはずです。またバレーボールやサッカーで応援するときに、「にほん!チャチャチャ」と言う人はいません。「日本人」はかなり読み方が曖昧な気がしますが。

 

 

 それに比べて「鮭」はどうでしょう。「さけ」「しゃけ」はどちらも同じ魚のことを指します。また文脈に即した使い分けも、これと言ってされていないような気がします。強いて言えば「酒」との区別のときに「しゃけ」と言いがちな気もしますが、漢字や(標準語の)イントネーションだけで十分別物だと理解できます。

 

 ここまでを踏まえて皆さんに問います。

 

 

 どちらが正しい読み方ですか?

 

 

 この曖昧な(ambiguousな)読み方に敢えて「正しさ」を求めてみよう、というのが今回の記事の趣旨です。

 

 

 とりあえずWikipediaを見てみました。学術的にこの魚(Oncorhynchus keta)は「サケ」と表記されるようです。

 

ja.wikipedia.org

 

 すると「別名」という項目にこんな記述が。

 

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『シャケとサケの関係については諸説ある。』

 

 これじゃあ意味がありません。まともな記事書かんかい

 

 

 正式名称が「さけ」ってことは「しゃけ」間違ってるじゃん!となるかもしれませんがそうとも言い切れません。マルハニチロが行った調査では6割の人が鮭を「しゃけ」と呼んでいるというのです。言葉は常に変化するものですから、正式名称だけでは「しゃけ」が間違いであると一概に言えません。

 

https://www.maruha-nichiro.co.jp/news_center/research/pdf/101203sake_ishiki-cyousa_.pdf

 

 

 色々調べると「さけ」「しゃけ」の呼び方自体はかなり昔からあったようです。どちらが由緒正しい言い方なのか。そんなときに有用なのは皆さんご存知、日葡辞書です。これを元に「正しさ」を議論していきましょう。

 

 日葡辞書は室町時代あたりにできた日本語をポルトガル語で説明した辞書です。当時の人からしてみれば英和辞典のようなものですが、今では当時の日本語とポルトガル語の文法、音韻を表す歴史的資料となっています。

 

 その日葡辞書によれば「さけ」だけが表記され、「しゃけ」は俗称としても書かれていなかったようです(ここは日葡辞書を読んだわけではないのであまり自信がないです)。

 

 ここで気をつけなければならないことは、日葡辞書は当時ポルトガルとの交流が盛んだった長崎を中心とした言葉について記載されていることです。京都の人の言葉については記載がありますが、西日本を中心とした当時の日本語に基づいていることに気をつけなければなりません。

 

 そうすると「しゃけ」という呼び名は東日本からやってきたのではないか?という予想ができます。日葡辞書が完成したのはちょうど江戸幕府が成立したのと同時期なので、これから江戸をはじめとした東日本(いわゆる東国)の言葉の影響を受けてくることが考えられるわけです。

 

 「サ」と「シャ」なんてかなり音として近いのでただの西と東の発音の違いとして考えてもいいのですが、ここでまた日葡辞書が力を発揮します。ポルトガル語の表記から考えると、当時の京都をはじめとした西日本では「セ」「ゼ」が今でいう「シェ」「ジェ」として発音されていたというのです。さらに(これは日葡辞書ではない)当時の東日本ではその「セ」は今と同じ「セ」として発音されていたようなのです。

 

 そんな中で西日本で「サ」と発音されていた音が東日本で「シャ」と発音されることがあるのでしょうか。音韻だけで言えばおそらくそうではないのでしょう。また別の理由があって西日本では「さけ」、東日本では「しゃけ」と呼ばれていたと考えるのが自然ではないですか?

 

 

 ここでもう一回Wikipediaを見てみます。今度は「サケ類」の記事です。論文とかだとWikipediaから引用なんてできないからね。ブログ最高!!!

 

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 アイヌ語で「夏」を意味する「シャク」(shak)が訛ったとされるもの。』

 

 「さけ」の語源がどうというのはここでは問題にしないとして、「しゃけ」の語源はこれなんじゃないでしょうか。つまり「さけ」はもともとの日本語、「しゃけ」はアイヌ語由来の外来語だったのではないか、ということです。アイヌ語について調べると「サ」と「シャ」の区別はなくまとめて「サ」としているため、方言によってかなり発音がぶれるようです。

 

 北前船のようにアイヌとの新たな交流により鮭を手にした和人が、「しゃけ」という言葉で鮭を表現するようになったということは十分考えられるでしょう。またアイヌはそもそも東北にも住んでいたので、江戸近辺ではもともと「しゃけ」という言葉があったのかもしれません。

 

 いずれにせよ、これまでの考察からすると「さけ」が(西日本が中心だったころの)本来の鮭の呼び名であり、「しゃけ」は東日本から新しく入ってきた鮭の呼び名で、その由来としてアイヌ語が考えられる、というのが有力と言えます。

 

 

 ここでようやく本題に戻れます。鮭の読み方として「さけ」と「しゃけ」はどちらが「正しい」のでしょうか。

 

 漢字としての読み方は「さけ」が正解です。漢検が示すところによれば、「しゃけ」は鮭の読み方に含まれていません。

 

 しかし、今回の問題はそれだけに止まりません。生き物としての鮭の「正しい」呼び方とはどちらなのか。

 

 学術的には「サケ」と呼ばれているのですから、おそらく「より」正しいのは「さけ」です。でも事実「しゃけ」とも呼ばれています。

 

 先ほどの考察を踏まえれば「しゃけ」はアイヌ語由来の可能性があり本来の日本語として正しいのかは疑わしいところがありますが、現在の日本語としてはどちらも正しい呼び方だと言わざるを得ません。でも敢えて、敢えて正しい方を選ぶとするなら、本来の呼び名である「さけ」というべきでしょう。

 

 

 

 いかがでしたか?(キュレーションサイト風) またつまらぬ記事を書いてしまった… 一回書いておきたかったことだったから許して。物事について超!深く考えるのは楽しいものです。みんなも「しゃけ」って言ってる人を見かけたら(お?アイヌの末裔か?)って疑ってあげようね。

 

 今回調べてて思ったんですが鮭って常用漢字じゃないんですね。意外。ちなみに鮭には「さけ」以外にももう一つ訓読みがあります。「さかな」だそうです。読めるかあああああ!!!!!!

私の中の幻想的世界観及び(中略)一考察(もしもあなたがバズったら)

 (※音ゲー攻略記事ではありません)

 

 町田くんです。この度ツイートがバズりました

 

 おそらく今年これ以上ツイートが伸びることはないでしょう。人生で一番ツイートが伸びた、つまり人気者だったと言っても過言ではないかもしれません。

 

 

 氾濫したかのように溢れかえる通知欄。次々と押し寄せる知らない人からのリプ。増え続ける数字を眺める圧倒的優越感。

 

 

 これがバズるということ。SNSをしているみなさんなら一度は夢見たことがあるでしょう。

 

 しかし逆にいうと、公開アカウントであればそれは誰にでも訪れる可能性があります。私が証人です。

 

 ということで自分のための備忘録として、そしてバズったときにうろたえずに対応できるように、バズったあとはあるあるのように、楽しめる記事を書こうと考えました。

 

 この記事は本当にただの道楽なので、頭空っぽにして「変わった人もいるもんだなあ」とでも思っていただければいいです。ただ少しでも面白い部分や好きな部分があって、クスッと笑っていただければそれで結構です。この記事を書いた中身のない10時間くらいが報われます

 

 普段140文字より長い文章を書くことがなく、ブログも初心者であるため拙いかと思いますがお付き合いいただければと思います。前置きもほどほどに早速本題に入りましょう。

 

 

今回のツイートについて

 

 

 有名人である等相当のインフルエンサーでない限り、なんでもないツイートが伸びることはありません。ツイートした本人がどう思うかは別として、何らかの話題性や面白さがあるのです。

 

 では今回バズった私のツイートはどこが面白いのでしょうか。(超手前味噌)

 

https://twitter.com/kun_machida/status/1105836524329885696

 

 これが当該ツイートです。

 

東大教授逮捕 コサイン使用の疑い

 

 半角スペースを含めても16文字、俳句並です。たった1行のこのツイートで私は11000のリツイートと39000ものいいねをもらいました。

 

 一体何故なのか、ツイートをする前から時系列に沿って見ていきたいと思います。

 

 

 

 まずこのツイートが生まれる背景についてお話しします。

 

 2019年3月13日23時22分に私はこのツイートをしました。元になったのはピエール瀧さんがコカインを使用した疑いで逮捕された事件です。コカインをコサインが似ているからツイートする、ある意味ありふれたネタです。

 

 「東大教授」にした意味は特にありませんが、自分が所属しているなら後々あまり叩かれないだろうという感じです。教授に至っては勘です

 

 そんな感じでこのツイートが生まれました。ここまではごく普通です。

 

 

 ここからツイートがなされてからの話になります。実はツイートしてすぐは全く伸びませんでした。ツイートして10分くらいで10くらいいいねがついて、当時1200人程度のフォロワーを持っていた私の中では「思ってたよりいいねついて嬉しいなあ」くらいのもんです。

 

 結局11いいねついたのを確認して、その日は寝ました。

 

 翌日。寝ている間にもいいねがついて、16いいねになってました。しかしよく見ると1回リツイートされていたのです。しかも誰がリツイートしたのかわからない、いわゆる鍵リツイートです。

 

 フォローしていない非公開アカウントにリツイートされるとこのような表示になります。このとき私は

 

 「なんか東大とか言ったから過激派に捕捉されたか!?」

 

 と思いました。少し自意識過剰です。寝起きで思考がバグってたのかもしれません。

 

 ってことでそのツイートにこのようにリプ(今ではスレッドという専用の言葉がありますが使いません。古いオタクなので)しました。

 

https://twitter.com/kun_machida/status/1105993343526363136

 

鍵RTこわいこわいだね

 

 リプをつけたわけですから、このリプだけでなく先ほどのコサインのツイート本体もTLに再び上ってくるわけです。そしてまたいいねがついて20くらいになったところで、

 

 

 バズり始めました。

 

 

 リプをつけたのはツイートしてからおよそ10時間後です。普通であればツイートの「旬」はとうに過ぎています(ツイートは鮮度が命なので)。それでもバズるときはバズるのです。

 

 最初は身近なFFが何人かリツイートしてるなあくらいだったのが、次第に10人20人と増えていきます。

 

 

 バズるというのはいわば爆発することなので、これだけではバズったことになりません。このままだとただ渾身のネタツイがちょっと評価されて悦に入ってる人です。

 

 何か起爆剤となるような人や出来事があって、初めてバズるというのが普通です。

 

 今回の場合は某都大学のFFがでかい人にリツイートされてから、数学を愛する会(@mathlava)というアカウントにまでリツイートされたのが一番のきっかけだったと思います。確かに食いつきそうなネタではあります。

 

 ここまで影響力が強い人にリツイートされると、このあと拡散される速度は尋常ではありません。 リプをつけた14時間後、元のツイートをして丸1日で20000いいねを叩き出しました。翌日も伸び続け、40000いいね手前まで伸びたのです。

 

 

 以上が大まかな今回のツイートがバズった経緯です。

 

 

バズったツイートはどこが面白かったか

 

 

 数学を愛する会さんにリツイートされた後も、私自身は数千いいねくらいで止まるもんだと思っていました。しかし予想に反してその10倍程度拡散されました。今回のツイートはどうしてそこまで伸びるほど面白がられたのでしょうか。

 

 もう一度私のツイート原文を貼ります。

 

 

東大教授逮捕 コサイン使用の疑い

 

 

 もちろん一番の面白ポイントはこの「コサイン」が「コカイン」とかけられているという点なのですが、私自身この 「コサイン」で面白がれる人は少数だろうと踏んでいました。

 

 すなわち普段から三角関数を使う理系の大学生院生くらいがリツイートやいいねをして、その他普通の中学生から会社員、主婦にいたるまで(実際に拡散しているのかは知らない)はスルーするツイート内容なのではないか、と考えていたのです。

 

 しかし実際にバズってみると、この「コサイン」という単語がかなり知られているということがわかりました。正直なめてました。

 

 逆に「コサイン」という単語は名前しか知られていないのではないか、高校まで通ったおかげで(あるいは通う前でも)名前だけは知っているという人が大半なのではないか、と感じました。これについて少し話します。

 

 

 このツイートについて言えば、「コサイン」という単語をまず知っていないと面白さがわからないでしょう。「コサイン」を知っていれば、話題の「コカイン」と似ているということで面白さを理解できます。「コサイン」が数学の用語であることを知っていれば、十分にこのツイートは面白いと感じられる、私はそう思っていました。

 

 しかし拡散されるにつれて、このツイートが伸びた原因は「コサイン」 だけではないということに気づかされました。もう一つ、最初の「東大教授」が関わってくるのです。

 

 「東大」という言葉は、ネイティブな日本語話者であればおそらく誰もが知っているでしょう。日本一賢い、頭のいい大学として(ホンマか?)名が知られています。

 

 ここからはかなり主観と憶測に基づいた表現を多用しますが、「東大」をよく知らない世間一般の人たちから見て、「東大」にいる人たちは自分たちにはよくわからないことを勉強したり研究したりしていると考えています。日本一賢い大学に通う人たちは、よくわからないけどすごいことをしているに違いない!ということです。

 

 ましてその「教授」です。東大生に授業をしたり、あるいは大発見をしてそれがニュースになったり、そんな姿を想像できます。「東大」にいる人たちの中でもさらにすごい人たちです。

 

 ここで「コサイン」という言葉に戻ってきます。「コサイン」という言葉は世間一般に知られている言葉であると同時に、世間一般の数学の知識の限界なのです。この際「コサイン」の中身なんてどうでもいいのです。

 

 すると、先ほどのツイートが少し拡散され、先ほどから槍玉に挙げている人たちのTLに現れたらどのように考えるでしょうか。

 

 「東大教授」、すなわちとても頭のいい人たちが行っていることが、「コサイン」、つまり自分にもなんとか理解できるのです。

 

 あるいは「東大教授」が日々「コサイン」を研究していると直感的に思うのです。逆にいうと「コサイン」が知識の限界なので、「東大教授」が「コサイン」以上のことを研究しているとは考えられません。限界なので。

 

 したがって、私が適当にくっつけた「東大教授」という言葉と、「コサイン」という言葉により、世間一般の人たちは『俺はこのツイートで言ってること分かるぜ、まあお前らにはそうか分からないけどwww』というめちゃくちゃイキった状態になります。

 

 こうなるとひけらかさずにはいられません。自分の知力の限りを尽くして理解したツイートをリツイートしいいねします。とても知的ですね。

 

 

 と、こんなことが本人たちが気づかぬうちに積み重なってバズったのではないか、と思っています。もちろん全て主観と憶測に基づいていますし実際には別の要因があるのかもしれませんが、私はこのように解釈しています。

 

 「コサイン」という言葉は私の想像していたように一部だけが知っている数学用語ではなく、実際には名前だけなら大半の人が知っている言葉だったようです。そういう意味で世間一般の皆さんは一枚上手でした。なめててすいませんでした。

 

 ここまでが今回バズったことに対する振り返りです。次はバズるとどのようなことが起きるのかについてまとめたいと思います。

 

 

バズると何が起きるのか

 

 

 ここからは少し一般的な話をしていきたいと思います。ツイッター上でバズるとどのようなことが起きるのか、今回のツイートを例に見ていきたいと思います。

 

 の前に、少し私のことについて話します。

 

 実は私自身バズったのは今回が初めてではありません。過去にはこんなツイートこんなツイートでバズったことがあります(ステマ)。ツイッターを始めて2年足らずですが10000いいねを超えたのは今回が5回目です。

 

 なので私はある程度バズることに慣れていると言えるでしょう。

 

 しかし、最初に申し上げた通り今回は今まででもっともツイートが伸び、初めて20000いいねを超えました。やはりそれまでと違った出来事もあるわけです。

 

 ということで、それまでにバズったときとは違う出来事はそのように書くことにします。併せてご理解の上お楽しみください。

 

 1.フォロワーが増える

 

 これは簡単で、ツイートが面白いということはその人自体も面白いのでは?と興味を持ってフォローする人がいるということです。容易に想像できます。私もこの騒動前後で50人程度フォロワーが増えました。

 

 この新規フォロワーの層が、最初にフォローしてくる人はだいたい自分のいるコミュニティーの近くにいて、そこからしばらくすると全然関係ない人たちからフォローされるというように変化するのは不思議です。どこの界隈にもだいたい同じ速度で拡散されているようなのも興味深いです。

 

 2.クソリプが増える

 

 いつものことです。

 

 このリプのおかげでだいたい通知欄が崩壊します。最初のうちはツイートへのいいねとリツイートだけで鈴のマークに「2」と表示されっぱなしになるのですが、そのうちリプが伸び始めると通知の桁が変わります。

 

 マジで迷惑なんですが、このおかげで元のツイートも伸びるので仕方ありません。誰にでもリプができちゃう設定も困りものです。

 

 さて、せっかくブログにまとめるということで今回のツイートについたリプをまとめて解説していきたいと思います。

 

 

 先ほどから述べているように、私は「コサイン」があまり世間に知られていないと思っていました。なのでクソリプの一つとして「コサイン」と「コカイン」を純粋に読み間違えるという例を考えていました。「コサイン」を知らない層からすれば「コサイン」という文字列が頭にスッと入って来ないでしょうから当たり前です。

 

 このタイプは一応いくつか見受けられましたが、72ある他人からのリプの中でわずか2つとかなり少数派で、しかもだいぶ後になってから現れました。こんな感じ。

 

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 これだけ短い文字では読み間違えていると断定はできませんが、おそらくそうだろうと思われるものだけでもこれしかありませんでした。

 

 ソースも何もないこの一般人の短いツイートを、ニュース速報のように信じ込む人はいないということです。また予想が外れてしまいました。

 

 

 さて、次は多数派だったものや実際にリプ自体も伸びたものを紹介しましょう。

 

 

 まずは大喜利です。ありとあらゆる方面からダジャレになりそうな話題を持ってきてはリプしてきます。

 

 一番伸びていたのはこのリプです。

 

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 「余弦取締法違反」だそうです。よく分かりません。ちなみにこのリプにさらにつけられたリプの方が秀逸だと思います。余弦がせいげんされた。いいと思います。

  

 個人的に一番好きなのはこれです。

 

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 カギ括弧が閉じてないのが残念です。

 

 あとこれも好きです。

 

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 同様に化学の置換法とかけてみたリプがありましたがそちらはあまり伸びていませんでした。

 

 あまり面白くないのも紹介しておきましょう。

 

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ど下ネタで0リツイート0いいね。見るに絶えません。以上。

 

 

 次はピエール瀧が逮捕されたニュースに合わせて文章を作ってみたタイプです。大喜利とも重なる部分があります。ある程度考えてリプするのでつまらないということはないのですが、文章が長いので通知欄を圧迫します。最も伸びたのはこちら。

 

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 とりあえずサインとタンジェント入れとけってスタイルは大喜利と変わりませんが、それなりにうまくまとめていて伸びるのも納得がいきます。ただミスが二ヶ所ほど…

 

 個人的に好きなのはこれ。

 

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 2倍角の公式を使っている時点で他のリプよりぬきん出ています(何個かあったけど)。「禁断症状」って入れてくるあたりやり手だなあと思います。

 

 こういうのもありました。 

 

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 これのオマージュです。元ネタからすぐに思いつく陳腐なネタですが、今回のツイートを象徴するようなリプなので紹介しました。

 

 

 次に紹介するのは自分の思ったことをそのままリプするタイプです。

 

 これはバズったとき全般に言えるのですが、一定数の方々はFF外であっても御構い無しで隙あらば自分語りをしてきます。今回のツイートは高校で学んだ数学をちょっと覚えている人の格好の標的になりました。こんな感じに。

 

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 本人は草生やしておっしゃってるのであまり悪い気はしないんですが(通知が荒れるのは嫌)、こっちがどういう反応すればいいのかわからなくなります。良かったですね、と心の中で返事してから無視してます。

 

 でもまだ感想だとわかるのでマシです。続いてこちら。

 

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 は?

 

 コサインだけじゃなくてシータを後ろにつけよう!って意味か、単にシータを思い出したからリプしてみたのか、はたまたそれ以外の意図があるのか分かりません。でもこんなのしょっちゅうです。

 

 ちなみにこのリプを紹介したのはその後ろについたリプを紹介したかったからです。絵文字からめっちゃ気持ち悪い笑顔を浮かべながらリプするおっさんがすぐに想像できてポイント高いです。

 

 他にこんな人もいました。

 

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 なんと私のツイートより前に似たような動画があったみたいです。初耳。ちなみに最初の1分くらい見たんですが特に面白くなかったのでリンクは貼りません。

 

 

 いくつかのタイプに分けてリプを紹介してきましたが、もちろんこんな枠に囚われるようなリプだけではありません。むしろこの括りを作る方が難しかったです。

 

 ということでそんなぶっ飛んだクソリプたちにまとめて突っ込んでいきたいと思います。

 

 

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 それFF外から言うことか?

 

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 しぇしぇしぇのしぇ〜。結構古い。

 

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 こいつ

 

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 ±√をつけよう

 

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 ボビンケースにチャ〜コペン

 

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 えぇ…

 

 クソリプについてはこれで以上です。ずいぶん長くなってしまった…

 

 3.クソ引用が増える

 

 これもいつものことです。引用リツイートでも相手に通知がいくことを知らない人も少なくないようです。

 

 普通のリツイートといいねの通知はまとめて「〇〇さんと他△人が〜」と表示されますが、引用はそれとは別に何と書いて引用されたかまで表示されるので厄介です。ただ一言

 

 草

 

とだけ書かれて通知を荒らされるとかなりイラつきます。

 

 ただクソリプと違う点は通知欄から流れ去ってしまえば元のツイートから出てくることはないということです。また引用リツイートについたいいね、リツイート、リプの通知が来ることもありません。

 

 なのでクソリプに比べれば対処が楽です。ただ過ぎ去るのを待ちましょう。

 

 4.バズったツイートをまとめるアカウントからリプが来る

 

 皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。今日のツイートで何番目の勢いのあるツイートです〜みたいなことを言われます。正真正銘バズった証です。

 

 一番有名なのはTwTimez(@TwTimez)でしょう。時速何RTのような勢い、RT数等をランキングにしています。こんな感じでリプがきます。

 

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 普通の人がバズってもなかなか1桁順位には届きません。一般のアカウントで一番バズってるくらいじゃないと有名人のツイートの伸びに時速で勝つのは難しいのです。TwTimezは5分おきに統計を取っていますが、リプが来たこの5分で最も勢いのあったツイートはローソンのものでした。

 

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 いやモノで釣られちゃ勝てねえよ。

 

5.ツイートインプレッションがバグる

 

 ツイートインプレッションは何回自分のツイートが見られたかを表しています。web版のツイッターから「プロフィールと設定」(自分のアイコン)→「アナリティクス」で表示されます。

 

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 急激に上がって落ちています。バズった期間が一目瞭然です。

 

 私の場合月で30万から60万くらいのインプレッションが普通なのですが、今回のツイートは単体で280万ものインプレッションを獲得しました。そりゃバグります。780%ってなに?

 

6.知ってる有名人から反応が来る

 

 まずネット上の有名人は誰しもツイッターをやっています。このご時世芸能人がツイッターをやるのも当たり前ですし、ネットで人気を集めてから芸能界入りするなんてことも珍しくなくなりました。

 

 芸能人でなくても、ツイッターをやっているYouTuberや絵師、その他ある界隈では有名な人など、そんな人たちは五万といます(これは罠で、明らかに五万より多い)。

 

 そんな時代において、ツイッターでバズるということは有名人の目に触れる機会が増えるということでもあります。中にはいいねやリツイート等の反応をしてくれる人もいるというわけです。

 

 今回のツイートを引き合いに出して見ていきましょう。例えばこちら。

 

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 これはすきえんてぃあさんです。この方はYouTubeに着ぐるみと方言の研究の動画を投稿している変わった人です。私は方言の動画でこの方を知りました。

 

 詳しく話すと長くなるのですが、日本各地の方言には日本の古語のなかでも標準語にはもう見られなくなった文法であったり語彙であったりが残っているものがあるのです。そういうのを研究して自分で習得されている方です。

 

 その他マイナーな言語の習得もなさっているようです。詳しくはこちら

  

 続いてこの方。

 

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 削除さんにリツイートされました。削除さんはBMSやボルテなどの音楽ゲームの曲を作っているコンポーザーです。

 

 私は普段音ゲーをしている人なので、この方はよく知っていますし曲も何度も聞いています。そういう憧れの人にこうやって反応してもらえるのは嬉しいものです。

 

 

 と、まあこんな感じです。反応してもらったことを知る手段が通知欄くらいしかないので、一度流れてしまったら気づけません。通知がまとめて表示される都合で見えない場合もあるでしょう。

 

 バズったときに通知がウザくてミュートする人も多いかと思いますが、通知欄を眺めてるとこんなことがあるよ、という紹介でした。ただの暇人アピールじゃね?

 
7.知らない人からDMが来る

 

 ダイレクトメッセージ、通称DMは、デフォルトの設定ではFFの人だけに送れるようになっていますが、私は設定を変えてFFでない人にもDMを送れる設定にしてあります。

 

 このFF外から送れるDMを、私はサークルの関係など事務的な用途で使えるようにしたのですが、中にはそれを自分のためのものだと思い込んで使ってくる輩もいるのです。今回のバズで初めて届きました。中身はこちら。

 

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  知らん!!!

 

8.グラビアアイドルから自発される

 

 マジで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 マジです。

 

 ホームページ見てから速攻フォロバしました。もちろん今回限りの出来事です。

 

 

 バズるとこんなことが起こります。クソリプ送られるの嫌だ!とか、通知ゴチャゴチャなのは無理!とかあると思いますが、どうせバズったならこんな感じで楽しめたらいいんじゃない?という自分なりの考え方の紹介をしました。

 

 

 まとめ的な何か

 

 

 今回バズったことについて、今まで長々と書いてきました。なぜ自分のツイートがバズったのかや、クソリプがどんな分類になるのかなど、今まで言語化してまとめている人はあまりいなかったのでやってみました。結構楽しかったです。

 

 こんな中身すっからかんな記事読んでるあなたはよっぽどの暇人だと思いますが、安心してください。この記事を何時間も書いている私の方が暇人です。

 

 最後になりますがもう一度元のツイートのリンクを貼っておくので、是非リツイートといいねをよろしくお願いします。40000いいね目指してるんで。すでにしてる人はもう一回リツイート。いやマジでお願いします。フォローしてない人はフォローもしてください。頼みます。

 

 

 

 

「最後になりますが」と言いましたが、この後少しだけあとがきがあります。まだ暇な人だけ読んでください。

 

 それでは本編は以上になります。お読みいただきましてありがとうございました。

 

 

 あとがき

 

 

 いや長くね??????

 

 本編9000字超えちゃったんだけど?マジ?元のツイート15字しかないんだけど?言語化に慣れてない人が今まで言語化してないものを言語化するとこうなるのか…

 

 改めまして、あとがきです。今回の記事を書いた目的とか、今まで触れてなかったこととか書きます。

 

 この記事を書いた目的なんですが、バズったツイートについての感想をどこにまとめるか考えたときに、鍵垢で陰湿に言うかとも思ったんですが、せっかくだしブログにしてみようと思ったことが一つ。

 

 もう一つブログを書く癖をつけて大きな出来事を振り返りやすくしようと思ったことです。なので正直あんまり読者のことを考えて書いてません。

 

  長くなった理由というか言い訳ですが、やっぱりこういう記事って鮮度が命じゃないですか。誤字脱字くらいは推敲できても記事のレイアウトや書く順番まで熟慮してたら時間がない。

 

 ということで思ったことをそのまま言葉にして思った通りに書いています。読みにくいし冗長です。改行だけはこまめにやったので許してクレメンス…

 

 もう一つ今まで触れてなかったこの記事のタイトルについて。あとがきのメインです。「私の中の幻想的世界観及び(中略)一考察(もしもあなたがバズったら)」元ネタはチュウニズムの楽曲です。

 

 タイトルをどうしようか悩んでいたときに、音ゲー関連にしようとふと思いました。適当に良さそうなタイトルを探していると「私の中の幻想的世界観及びその顕現を想起させたある現実での出来事に関する一考察」という楽曲が目に入りました。長い。

 

 ブログの記事の内容からして「一考察」だし、「幻想的世界観」は「コサイン」という言葉が実際には広く知られていたこと、になると思って最初は楽曲のタイトルそのままにしようとしました。

 

 でもやっぱり長すぎる。それに顕現を想起させたウンタラカンタラは今回の記事に即していません。なので中略しました。

 

 あともう一つ、後々この記事を検索するときに、楽曲に邪魔されて出てこないのが怖かったというのもあります。

 

 これだけだと「内容が…ないよう!」になるので、括弧で後ろに付け足しました。そんな感じ。一番最初の注意書きはこのためです。

 

 

 あとがきもこんなところですかね。何個かに分割しても良かったんですが、途中でモチベが消えると嫌なのでまとめて書きました。10000字ってこんなに短いんですね。

 

 それではいつになるか分かりませんが、また次の記事でお会いしましょう。「私の中の幻想的世界観及びその顕現を想起させたある現実での出来事に関する一考察」のジャケットでお別れです。以上町田くんでした。最後までお読みいただきましてありがとうございました!

 

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