T◯Cをやめた

 ◯の花も綻び過ごしやすい季節になりましたね。町田くんです。

 

 さて、今年度で所属していた◯京大学クイズサークルT◯Cをやめることにしました。新歓のときから所属していたのでなんだかんだ3年いたことになりますね。仲良くしてくださった先輩方や同期、後輩のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 いい区切りということでこれまでいたT◯Cの思い出や長所・短所について詳しく書いていきたいと思います。実体験に基づくものですので勿論偏見まみれですし中立な立場で書こうとは全く思っておりません。その辺理解した上で読んでください。

 

 また既にいくつか登場していますがこの記事では伏せ字を多用しますので読みにくいところがあると思います。理由は単純でサーチで引っかかるとめんどくさいことになりそうなファンの方がたくさんいるからです。これについては読んでいけばより分かると思います。

 

 あまりT◯Cの方々に読んでほしいと思えない文章なのでTwitterで共有したりはしていません。別のSNSで繋がっている方やこのブログを購読している稀有な方、またこのブログの記事の一覧を見てたまたま目にした方が読んでいるものと思います。そんなコアな方と自分のために今まで目にしたT◯Cの話をまとめていこうと思います。

 

 なお、この記事に出てくる人物名、団体名、地方自治体名などは全て架空のものです。またT◯C関連の方に報告されたり飽きたりしたら非公開にしようと思います。では本文です。

 

 

なぜT◯Cに入ってそしてやめたのか

 

 所属した理由についてはまあ簡単で高校で競技クイズをやっていたからです。高校は神◯川県の聖◯学院という中高一貫校なのですが、ちょうどクイズ研究会ができて本格的に動き始めたくらいでした。逆に言えば弱小で、お山の大将とまではいかなくても副将には簡単になれました(真面目に参加していた同期がもう1人しかいなかったので)。

 

 高1になってすぐ所属してピンポンブーというパーティー用のクイズのボタンを使ってクイズを出し合ったりしていたら、そのもう1人の同期と高3の先輩が高◯生クイズの神◯川県代表として出場してハワイにまで行きました。この場所である程度やっていけるという自信になったりしたのでしょう。

 

 この高◯生クイズ出場がきっかけになり後輩が増え、また高2のときの文化祭では主責任者としてみんなを引っ張ったりなど、クイズ研究会自体が自分の中で重要なものになりました。クイズ自体も神◯川県の中高生が集まるクイズ大会(字面で見るとめちゃくちゃ狭そうな界隈ですが当時60人くらいいました)でセミファイナルまで行ったり、ある程度強くなったという自負もありました。

 

 うちの高校では高2の体育祭で引退するのが普通なのですが、結局高3の夏くらいまでダラダラと続けて現役で◯京大学に入ります。そりゃクイズサークルにも入りますよね。これがT◯Cとの出会いです。

 

 新歓の大会までは自分の知識や押す技術だけでいいところまで戦うことができ、ああ自分はこれからここで頑張って行くんだなあという気持ちでいっぱいでした。

 

 しかしここで問題が立ち上がってきます。自分からクイズが強くなりたいという気持ちがほとんどないということを知ってしまったのです。

 

 高校時代は自分たちのいる教室でボタンを用意して後輩が来るのを待てば簡単にクイズできたんですが、大学では授業がある教室(主に5号館)からT◯Cの部室(俗にボツワナと呼ばれる)までわざわざ行かなければならないのです。また部室に行っても人がある程度集まらなければクイズができません。授業後にサクッとクイズしてサクッと帰る、みたいなことは難しくなります。

 

 また部室の環境は劣悪で、エアコンがないので夏は暑く冬は寒い。特に夏なんて地獄で、狭い部室に10人くらい寿司詰めになっているのに涼を取るための道具は有志が持ってきた手持ち扇風機1つです。この部室の物理的な環境の悪さがモチベーションの低下に繋がったことは間違いありません。

 

 サークル自体の問題として他に人数の多さが挙げられます。高校の頃は会員全員合わせて10人ちょっと、実際にボタンを押している人は3人なんてことも珍しくなかったのですが、T◯Cは同期だけで30人以上います。クイズ人気により後輩たちはさらに増え、2つ下の台はなんと100人近くいます。

 

 少しクイズに詳しい方ならわかるかと思いますが、1つのボタンを押す機械につける人数は最大20人です。この20人もの人たちでクイズをやれば、神奈川のお山の副将が実際に答えられる回数は数時間やって2回とかです。これは自分自身のクイズの弱さが原因でもあるのですが、やはりクイズに参加するなら自分でたくさん答えたいとなりますからこれは自分のモチベーションの低下につながりました。

 

 実はクイズをやめた最大の原因はこれなのですが、自分が音ゲーにどんどんのめり込んでいったことです。

 

 音ゲー自体中学から始めていてクイズより歴が長いですし、一人で気が向いたらゲームセンターに行っていつでもプレーできます。高校の頃には一緒に音ゲーの話をする仲間も結構いたので、音ゲーがメインでクイズはその次、くらいの気持ちでしたし、これは大学に行っても変わらなかったということです。学校からすぐゲーセンにいけるのはむしろ大学の方だったので、大学に入ってからますます音ゲーにのめり込んでいったと言えるでしょう。

 

 このようないくつかの原因が重なり合って、次第にクイズに対する熱が冷めていきました。実際にボタンを押しに行くのは年に2回くらいになりました。同期や後輩たちがクイズの大会で躍進しているのを見ても何も感じなくなってしまいました。今ではクイズ番組を見ると怠惰な自分に嫌気が差してチャンネルを変えたくなる始末。

 

 この4月から自分は大学4年生になります。学生レギュレーションの大会では大学4年生が最後の年になり、ラストイヤーと呼ばれます。つまり大会参加者の最年長です。出場するのは全員が同い年か後輩ということになります。

 

 別に大会には大学2年生までしか参加していないですし、もう大会で活躍しようなんて考えは一切なくなってしまったのであまり問題ないのですが、ラストイヤーでクイズで何も活躍できずにそのまま卒業・引退というのがあまりに辛かったので、その1年前でやめておこうと自分の中で決めてT◯Cをやめることにしました。これが自分がT◯Cに入った理由そしてやめた理由です。

 

自分が見てきた競技クイズの世界とT◯C

 

 ここからは自分を取り巻くクイズ界の変化について自分の経験談を中心に書いていきたいと思います。

 

東◯王とQ◯izK◯ockの影響

 

 一番大きいのはこれでしょう。というかこの記事を書くことになった理由も伏せ字の理由もほとんどこれです。

 

 自分が入った頃はちょうど東◯王が始まってすぐでした。Q◯izK◯ock(以下Q◯と略す)自体も存在はしていたらしいですが、You◯ubeチャンネルはまだなくWebだけで活動をしていたらしく今ほどの影響力はありませんでした。入学したとき自分も知りませんでしたしね。

 

 言うまでもないですが東◯王初代メンバーは全員T◯Cに所属していました。自分からみて伊◯さんは4期上、水◯さんと鶴◯さんは3期上です。水◯さんと鶴◯さんのラストイヤーについてはT◯Cに所属した状態で見ることが出来ました。

 

 とはいえ期としては結構離れているのであまり喋ったことはありません。鶴◯さんの所属する数◯科は駒◯にキャンパスがあるので、1、2年生との関わりが結構あるように感じましたが、それ以外の2人については合宿で企画を打ってくださったときに参加したぐらいです。

 

 Q◯メンバーについてはT◯Cの所属でない人もいるので会ったことのない人もいますが、メインメンバーはだいたい見かけたことぐらいはあります。最近You◯uberとしての活動をやめた川◯さんとはL◯NEの個チャをしたこともあります。逆にいうとしたこともあります程度です。

 

 初期からのメンバーである渡◯さんと最近東◯王だけでなくQ◯の動画の出演も増えたジャ◯コさん(苗字が1文字で伏せ字を使いにくい)は1つ上の先輩で、結構関わったことがあります。ジャ◯コさんとは一回打ち上げ的なやつで富◯にいた頃のプライベートな話を聞いたりしました。

 

 メンバーの話ばかりしていて申し訳ないんですがもうちょっと続きます。Q◯メンバーの同期としてはまだ知名度は低いですが山◯とY◯shidaとオ◯ラがいます。特にY◯shidaとは個人的に仲がいいです。出身高校の旭◯が自分の出身高校聖◯学院と関わりがある(先述の高◯生クイズに出た先輩が愛◯出身で積極的に関わりに行ったらしい)、大学に入って同じクラスに、さらに学科が隣になったので友人としてかなり密な関係です。一緒に飲みに行ったりもします。東◯王の鈴◯光は会ったことがないので割愛。

 

 で、これらのメンバーがクイズ界にどのような影響を与えたのでしょうか。

 

 それは簡単に言うとクイズブームです。まずテレビ、しかもゴールデンタイムのレギュラー番組で競技クイズが大々的に放送されたことによって、それまでのバラエティとは違う本格的なクイズの面白さが世間に知られるようになります。

 

 またQ◯izK◯ockは独自の新しいクイズ形式を考案し、それを動画として放送することによってチャンネル登録者数をぐんぐん増やしていきました。その過程において、様々な競技クイズのルール・用語などが紹介されそれがさらに人気を呼びました。

 

 用語というのは7◯3×(この◯は伏せ字ではなくただの丸です)のようなクイズの形式だけでなく、トロッケンベーレンアウスレーゼのようにクイズ以外であまり聞かないような独特な問題の答えにも及びます。

 

 クイズ界には「ベタ問」という概念があります。これはよく出題される問題という意味で、これを抑えることがクイズ上達への近道となります。

 

 しかし、Q◯はその「ベタ問」と呼ばれるもの以外の問題も積極的に世に出していきました。そうするとそれを見たクイズプレイヤー(特にそれほどクイズの強くない中高生)はその知識を仕入れ、別の大会などで使うようになります。つまり、Q◯izK◯ockに端を発する「Q◯izK◯ockベタ」という問題が溢れかえることになります。これがQ◯izK◯ockが与えた影響の一つです。

 

 このことについて良し悪しを語ろうとは思っていません。元々「ベタ問」自体「よく出題される問題」という曖昧な概念であり、それは学校単位・学年単位で違って当たり前です。従来の問題集やネットの情報からクイズの知識を得ていたクイズプレイヤーの情報源にQ◯izK◯ockが加わったというだけです。しかしその影響はとてつもなく大きかったという風に思います。

 

 東◯王に出される問題(オセロや謎解きに近い問題)は競技クイズとはかなり違うので、その部分の影響はあまりなかったように感じます。しかし東◯王は別の方向で影響を与えました。それは有名なクイズプレイヤーが芸能人になったことです。

 

 東◯王初期メンバーを初めとして、有名なクイズプレイヤーが芸能事務所に所属することはもはや珍しくありません。テレビの露出によってクイズプレイヤーが立派な仕事になったのです。

 

 それについてはQ◯izK◯ockも同様で、伊◯さんはQ◯izK◯ockを立ち上げることで自らの職を生み出したわけですし、元々ただのクイズプレイヤーだった大学生が次々とQ◯izK◯ockからお金をもらうことで生活するようになっています。これはクイズプレイヤーの生き方としての新しい選択肢と言えます。

 

 それだけでなく、Q◯izK◯ockや東◯王にレギュラー出演するとそれだけで有名人です。ですから、この有名人会いたさに競技クイズを始めたり、クイズの大会に出てみたりする中高生・大学生が増えてくるのです。これは自分より1つ下の世代から顕著に現れているように感じます。

 

 T◯Cの人数が年を追うごとに増えているのはちょろっと前述しましたが、これも元を辿れば有名人が所属していることに起因する気がします。T◯Cが有名になる→その人に会いたい・どんな人か知りたい、という感じで。

 

 これだけならいいんですが、この矢印がこうならない人たちがいて、T◯Cが有名になる→(インカレであっても)T◯Cに所属することで優越感を得たい、となる人たちが増えています。もちろん主観なので増えているように感じる、が正しいですし、思い込もからデタラメ言ってるだけかもしれないんですが。

 

 でもこのT◯Cのネームバリューだけで入ってくる人が増えているのは他の会員(特に先輩方)も感じるようで、実際にT◯C内の例会や大きなクイズ大会にT◯C会員として参加する人の割合は減っています。

 

 ここからは自分の僻みとか嫉妬が書かせた文章でもあるのですが、T◯Cは女子会員が増えていて、それがさらに新たな問題を呼んでます。

 

 今まではクイズの中高の名門校の多くが男子校であった都合上、T◯Cのように強いクイズプレイヤーのほとんどは男性でした。しかし、インカレ所属組をはじめとして女性クイズプレイヤーは増え続けています。これ自体は喜ばしいことのように感じます。ただ合宿のような宿泊行事のときの手間は増えてなかなか大変なようですが…

 

 これなら当然強い女性クイズプレイヤーが増えるはず。しかしそうもいかず、クイズ大会の決勝はおろか初戦のペーパークイズ勝ち抜け(人数を調整する足切りのようなもの)をするプレイヤーすらほとんどいません。

 

 もちろんクイズ人口の増加により、中高の男子校のプレイヤーがさらに強くなっているということは原因としてあります。でも大学スタート組で強くなってペーパー勝ち抜けなんて珍しいことではありません。鶴◯さんとか山◯とか。

 

 そうなるとやはり大学スタートであっても女性クイズプレイヤーが強くなる土壌がまだできていないのでしょう。嘆かわしいことです。ここまでは表向き。

 

 で、じゃあなぜ女性クイズプレイヤーが増えているのかと考えると、やはり自分の経歴に箔を付けるためだと考えるのが合理的ではありませんか?そうなるともはやクイズプレイヤーとも呼べないのかもしれません。

 

 さて、女子会員が増えるとどうなるか。単純な話で、それに惹きつけられて男子会員が増えます。惹きつけられてというのは、なんというか、その、ワンチャン狙ってるやつです。クイズがどうではないのです。

  

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画像はイメージです(小泉構文)

 かくして、T◯Cは真剣にクイズをやるサークルではなくなりつつあるのです。もちろんかなり誇張していますし、ワンチャン狙った結果揉め事があったという話は聞いたことがないのでただの思い過ごしなのかもしれません。今のところは。

 

 東◯王とQ◯izK◯ockからはだいぶ話が逸れてしまいましたが、言いたかったのはクイズに本気ではない人たちが増えてきているということです。振り返って見れば自分もその一人だったわけですがね。

 

A◯otherV◯sionの影響

 

 こっちはそんなに詳しくないんですけど一応触れておきます。A◯otherV◯sion(略称ア◯ビ)は謎解きサークルで、リアルなんちゃらゲームの流行により一気にその知名度をあげました。

 

 T◯Cはクイズサークルなのでア◯ビとは結構方向性が違うんですが、どちらにも所属している人が多かったり学外の人はあまり実情を知らなかったりでかなり混同されました。「T◯C?ってことは最近流行ってる謎解きもやってる?」みたいに。

 

 しかも東◯王の問題の中に謎解き要素が入ってくるとどうしてもその勘違いが増えました。まあクイズという言葉自体謎解きを内包している気もしますが、やはり競技クイズとは別物です。

 

 しかし競技クイズと呼ばれるクイズの中でも謎解きと重なってくるところがあります。それがビジュアルクイズです。

 

 ビジュアルクイズは普通の早押しのように問題を誰かが読むという形式ではなく、あらかじめ用意した問題をプロジェクターなどで写してその答えを答えるというものです。そこでオリジナリティーを出そうとすると謎解き要素を入れる、という選択肢が出てきます。

 

 でも、流石に答えか答えを導く途中に競技クイズの知識があって欲しくないですか?ア◯ビの目指す謎解きは閃き次第で小学生の知識の範囲で解ける問題だと思うんですけど、それを純然たる知識を問うようなところから派生したビジュアルクイズで求めるのは違うと思うんですよね。勿論謎解きの良さはそれはそれでいいと思うんですが、混同されやすいならせめてクイズと謎解きの区別をしておきたいと思うのです。シンプルな謎解きやりたいならア◯ビでどうぞ、ってことです。

 

 まあこんなのをテレビなどのコンテンツを作る人たちに求めたって無駄なので、クイズと謎解きの区別はいつまでも完全にはされないのでしょうね。ポッと出でここまでしてくるア◯ビって…

 

 って思ってたら最近はもっぱら松◯さんしか出てこなくてア◯ビ全体のメディア露出はめっきり減りましたね。大学内の謎解き人気も落ち着いてきたように感じます。今のア◯ビの代表初ゼミで一緒だったんで知り合いなんですけどノ◯タルジアばっかやってないでもうちょっと頑張って欲しい…

 

ちょっとあとがき

 

 書きたかったこと書けたので満足です。ここまで読んでいただいてありがとうございます。また随分冗長な文章を書いてしまった… 伏せ字、ちゃんと機能するんでしょうか。そこが心配でなりません。

 

 聖◯学院時代の3つ下の後輩も◯大落ちたらしいのでもうT◯Cに未練はありません。また知り合いがたくさん出来ましたし、Q◯izK◯ockが別の目線で楽しめるという意味でもT◯Cに所属していてよかったと思っています。もう一度感謝の気持ちを述べさせていただきます。3年間ありがとうございました。

 

 …Y◯shidaには是非次世代のQ◯izK◯ockを引っ張っていって欲しいと思います。頑張れよ。